保冷剤はソフトタイプだけでもある程度の効果は期待できるが、冷却時間が長めのハードタイプを併用することで保冷力はさらにアップする。

どちらも使用するときは、冷気が逃げないよう開閉時間をなるべく短くし、冷却の長持ちにつなげたい。

2)応急処置・薬箱に

断水などで水道が使えないとき、応急処置にも保冷剤は役立つ。

応急処置の際はタオルに包んで(特集班撮影)
応急処置の際はタオルに包んで(特集班撮影)

その際は、けが・やけどをした患部をタオルやハンカチに包んで冷やすのが基本。直接当てると凍傷につながる恐れがある。

また、簡易冷蔵庫の応用として、もし冷蔵保管の方が適している薬があれば、その保存ボックスとしても利用できる。

その際は結露しにくい、ソフトタイプで包装が不織布のものがお勧めとのことだ。

3)温めてカイロ代わりに

ここまでは、凍った状態で使う保冷剤の活用法だったが、実は温めて使う方法もある。それがカイロ代わりだ。

食品購入時に無料で付いてくることが多い重さ50グラムの保冷剤だと、10分ほどお湯に浸けると、30分間は保温効果を期待できるという。

洗面器に張ったお湯で温めて(特集班撮影)
洗面器に張ったお湯で温めて(特集班撮影)

なお、お湯の温度は40度くらいが適切。温め過ぎもやけどなどにつながる恐れがあるため、取り扱いには注意したい。