お弁当の食中毒対策や熱中症対策などに活躍した保冷剤。猛暑の夏が終わって使わなくなり気付けば冷凍庫のスペースを圧迫…という家庭も少なくないだろう。
庫内に大量にあると、整理整頓したくなるところ。しかし「まだ使えるかも?」と、処分をするかどうかを見極めるのは、なかなか悩ましい。
そこで、保冷剤製造の大手メーカー、株式会社トライ・カンパニーの野口明日香さんに、保冷剤の「処分の見極め方」を聞いた。
保冷剤の種類
そもそも保冷剤とはどんなものだろうか? 大きくは「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の2種類があり、それぞれで用途や素材が異なる。
「ソフトタイプの中身は、主に“水100%”の素材と“水と高吸水性ポリマーが混ざったゲル状”の素材のものに分かれます。また、包装もナイロンフィルムと結露がしにくい不織布があります」
野口さんによると、用途は食品やケーキなどをお店で購入した際に入れてもらうことが多く、一般的なサイズでおよそ50グラムだという。
一方、ハードタイプには、プラスチック容器に防腐剤や増粘剤などが含まれた水が入っている。用途としては、アウトドアでの食品保存や生ものの配送に向いているそうだ。
保冷剤はこのような特徴があることから、実は家での保管の方法にも注意が必要。
