高吸水性ポリマーを含むゲル状の中身は二次利用できるという。その中で野口さんがお勧めしてくれたのは、「植物の保水剤」と「消臭剤」。

植物の鉢の土に撒いて保水剤に(特集班撮影)
植物の鉢の土に撒いて保水剤に(特集班撮影)

「植物の保水剤」とは、ゲルを鉢の土の上に撒いておくと、1~2日は水やりをしなくても大丈夫とのこと。数日間の旅行や出張などにも活躍できそうだ。

下駄箱の消臭剤にも(特集班撮影)
下駄箱の消臭剤にも(特集班撮影)

「消臭剤」はゲルを浅めの容器の上に出して、臭いが気になるところに置いておくと、約1週間は消臭効果を発揮するという。

「これらはゲルの吸着する性質を利用しているものです。蒸発しきったゲルは、水を足したりすると効果が薄れますので、1回きりの使用にとどめてください。使用後はティッシュに包むなどして、可燃ごみで捨てるようにしてもらえればと思います」

ちなみに同社の製品は自然にやさしい原料を使用している。 もし中身が口に入ったとしても、人体に影響はないとのことだ。

また注意してほしいのが、保冷剤のゲルで「シンクの水垢を落とす」という使い方だ。

シンクの掃除に使うのは避けよう(特集班撮影)
シンクの掃除に使うのは避けよう(特集班撮影)

「恐らく落ちるとは思われますが、実際に弊社で検証はしていません。しかし、高吸水性ポリマーをシンクで使用することは、万が一排水口に流れたときに詰まる原因になります。このリスクを考えるとおすすめはできません」

保冷剤はさまざまな場面で活躍することが分かったが、中身の特徴を知って活用することも大切。

次の記事では、災害時に役立つ保冷剤の活用法について教えてもらった。

プライムオンライン特集班
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