日本維新の会の吉村代表は20日の取材対応で、自民党との「連立政権樹立に合意する」と明かしました。
今回の連立に向けた協議で維新が掲げた「絶対条件」の一つである議員定数削減について、「旬感LIVE とれたてっ!」でに出演した橋下徹氏は、「全ては玉木さんにかかっている」と指摘。
国民民主党の玉木雄一郎代表がテレビ番組で「賛成する」と表明したことにより、実現に現実味が出てきたことを指摘するとともに、「議員定数削減(の法案)を出すと、これだけで国会は終わってしまいます。野党はみんな反対しているから。『さっさと終わらせて物価高対策をやりましょう』と言った玉木代表は合理的」と評しました。
■「議員定数削減」国民民主・玉木代表の言葉で実現の可能性
維新が自民党との連立政権樹立に向けた条件として掲げた「議員定数の削減」。
国民民主党の玉木代表は17日のテレビ番組で「自民と維新が臨時国会で議員定数削減をやるのであれば、国民民主党は賛成しますよ。さっさと終わらせて本来やるべき物価高対策を早く進めたい」と発言しました。
橋下氏はこの発言によって、「『本当に通ってしまうんじゃないの』と、焦っている国会議員がいっぱいいる」と指摘し、自民と維新だけが賛成する状況で、議員定数削減を提案していたら、「この臨時国会はこの議論だけで終わってしまう。早く終わらせて物価高対策をやりましょうと言った玉木代表は合理的」と評しました。
■橋下氏「『さっさと終わらせて物価高対策を』玉木代表は合理的」と評するも…
【橋下氏】「維新・自民党の国会議員の中にも、嫌な人がいっぱいいます。維新も言うけど、本気の熱量ではやってこなかった。やっぱりみんな議員の定数削減になると、次の選挙で自分が落選してしまうかもしれないから。
どうせ法案として出しても否決になるだろうと。立憲民主党も公明党も共産もれいわもみんな反対してるから、否決になることを前提に、一応改革のポーズで『やりますよ』と言っておこうという国会議員も結構いた。
(玉木代表が賛成すると発言したことで)『本当に通ってしまうんじゃないの』と、焦っている国会議員がいっぱいいる。
議員定数削減(の法案)を出すと、これだけで国会は終わってしまいます。野党はみんな反対しているから。『さっさと終わらせて物価高対策をやりましょう』と言った玉木代表は合理的」
■玉木代表の“キャラ”に言及「“最強のカード”になっていたのに」
一方で、この議員定数の削減の議論について「国民民主党にとって政治的には“最強のカード”になっていた。国民民主党が『うん』と言わないと維新があれだけ言ってた議員定数削減が可決できない。国民民主党はそのカードを持って維新とか自民党と交渉できたのに」と指摘。「玉木さんのこういうところが大好き」と話し、次のように持論を展開しました。
【橋下氏】「(玉木代表は)本当に優秀な経歴もあり、(アメリカ)ハーバード(大学大学院)も出ている。政策通なのに、あんまり駆け引きとかそういうところをあんまり考えずに(議員定数削減に賛成と発言した)
この1週間、“玉木キャラ全開”だったと思いますよ。いろんなところで“すねたり”とか、『二枚舌』だとふてくされたりとか、でも翌日になったら言い過ぎたとか。
自民と維新ってちょっとストイック過ぎちゃって。高市さんと吉村さんは外交で“武力衝突ネタ”に突っ込んでいきかねない。
ここに素直な玉木さんみたいな人が入ってきてくれると安心だなと思うんですけど」
総理大臣指名選挙は21日に迫り、自民・維新の連立政権の行方と議員定数削減の議論が注目されます。
(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」2025年10月20日放送)