なぜ、力の弱い高齢の女性を狙ったのか。

犯罪心理学者の出口保行さんが口にしたのは、桑野容疑者が感じていた“劣等感”だ。

犯罪心理学者/東京未来大学・出口保行副学長:
社会の中で自分が評価されていないと思っている。極端に自信が乏しい。絶対に反撃されないような相手を対象として選ぶ。要はご高齢の方だったり小さな子どもであったりというような社会的な弱者をターゲットにするのが1つの特徴です。

また、関西国際大学・心理学部の中山教授はこう話す。

関西国際大学心理学部・中山誠教授:
確実にやり遂げたいわけですよ、確実に殺すところまでいきたいわけです。
そうするとまず環境を考えますよね。そのまま抵抗することもなく殺されてしまうような人と考えると、子供か高齢者か、あるいは女性か、体力のないという意味でそこを狙ったんです。

自分に自信がないことから、確実に目的を達成するため、力のない高齢者を狙ったのでは、と指摘した。

7日、1週間ぶりに家宅捜索の現場に姿を現した桑野容疑者。
その表情から心境に変化はみられるのか。

関西国際大学心理学部・中山誠教授:
例えば生活に困窮してるとか食べる物がないという状態から逮捕されると、かえってふっくらするというのがあるんですね。それに比べるとなんか解消してないなというか生気がない。
結局思いを遂げられてないんじゃないかという気がしました。

全く関係の無い人の日常を奪った卑劣な犯行。今後の捜査での動機の解明が待たれる。
(「イット!」10月9日放送より)

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