東京・町田市のマンションで76歳の秋江千津子さんを刃物で刺し、殺人などの疑いが持たれている、桑野浩太容疑者(40)。
凄惨な事件を引き起こした動機は何なのか、容疑者の周辺を取材した。

“周囲”と専門家に聞く

桑野容疑者と同じマンションの住人:
(Q.近所で知っている人は?)いないと思います。近所付き合いほうなので。

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小・中学校の同学年:
学校では全く目立つ子ではなかった。友達もそんなに多くはいないと思います。

桑野容疑者の母親:
会社の中でうまくいかないことがあって派遣社員のところを決めて町田で働き出した。
表情がだんだんつらい顔に…表情が無くなってきて…。

徐々に浮かび上がる人物像…。なぜ、自身と関わりのない高齢女性を狙ったのか。
今回の「ギモン解決班」は、犯罪心理学に詳しい専門家2人が桑野容疑者の犯行心理を分析。

関西国際大学心理学部・中山誠教授:
周りから相手にしてもらえなくなるというか人間関係が孤立するというか、人間関係の行き詰まり。

桑野容疑者が感じていた“孤立”、そして。

犯罪心理学者/東京未来大学・出口保行副学長:
社会の中で自分が評価されていないと思っている。極端に自信が乏しいわけです。絶対に反撃されないような相手を対象として選ぶ。

桑野容疑者の“孤立”と“劣等感”

事件発生からおよそ1週間。取材班は桑野容疑者が生活していたマンションを訪ねた。
 駅から徒歩10分、地上4階建ての オートロック付きのマンションで容疑者はどのような生活を送っていたのか。

 同じマンションの住人:
ーー近所づきあいは?

全くないです。
ーー顔を見たことは?
ないですね。
ーー近所で桑野容疑者を知っている人は?
知らないですね。近所づきあいとかしないほうなんで。

普段から近所付き合いをしている様子は見られなかったという桑野容疑者。
複数の住人に話を聞いたものの、 マンション内で容疑者のことを知る人はいなかった。