台風22号の直撃から一夜明け、八丈島では倒木や建物の倒壊など島の広い範囲で被害の爪痕が残されていた。そんな中、この3連休に台風23号が直撃する可能性があるという。

影響が出る恐れがある観光地各地でも、台風接近を前に多くの人々が訪れていた。

台風直撃から一夜…倒壊被害など多くの爪痕残る

台風22号の直撃から一夜が明けた東京・八丈島。

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記者リポート:
土砂で崖が削れているのでが、その下には自動車が谷底に落ちています。

10日も濁流が流れ続けていた八丈島の末吉地区では、山林が崩れ、土石流が小学校の跡地に流れ込んだ。

記者リポート:
あちら2階の住宅でしょうか、大量の木が住宅にぶつかっています。

島の各地で甚大な被害明らかになり、ホテルでは強風で屋根が飛ばされる被害も起きていた。

八丈島パークホテル 矢島寛二さん:
これは2階の屋根がドンと落ちたですね。

今回の台風被害は、55年営業を続ける中で最大規模だという。

八丈島パークホテル 矢島寛二さん:
(Q.屋根が剥がれてしまってますね)この上のトタン板が庭にいっぱい散乱している。

八丈島では広い範囲で停電などが続き、インターネットや電話などの通信が繋がらない状態が続いている。

ホテルの人は「電気止まってる、Wi-Fiない、携帯も。孤島です。“陸の孤島”になりました」と悲痛な思いを話す。

そんな中、11日からの3連休に、この八丈島を再び直撃する可能性があるのが台風23号。
島民は「ここは電波が悪い。次の台風がどう来るか分からない」という。

台風23号は現在、発達しながら沖縄・大東島地方に接近。

10日正午ごろの南大東島では、青空がのぞいていたものの、時折り強い風が吹き、海には絶えず白波が打ち付けていた。

現在、台風が最接近中の南大東島の“秘境ツアー”のガイドをする男性は、3連休への影響を懸念していた。

オフィスキーポイント 東和明代表:
きょうの午後便が欠航になっているので、12日から高校の修学旅行が入るのでこれに影響がでたら嫌だな。

今後、台風は東寄りに進路を変え、22号のルートをなぞるように進み、3連休最終日の月曜日ごろには関東にも接近する予想だ。

観光地でも影響が…台風接近を前に訪れる多くの人々

観光地にも影響が出る恐れがある。

イット!が向かったのは、栃木県・那須連山の茶臼岳。

紅葉シーズンを迎え、ロープウェイ乗り場の駐車場、平日にも関わらず満車になっていた。それでも続々と車が入ってきている状態となっていた。

ロープウェイに乗り山頂駅の方へと向かうと、標高が高くなるにつれ、山肌には赤く色づき始めた木々が増え、紅葉が深まっていた。

訪れていた人に話を聞くと「ちょうど見ごろだよね。しかも昨日と違って風がないから最高」「思ったよりも色づいていて、とても綺麗でよかった」「3連休がちょうど台風もかかってしまったんで…」と話す。

土産物店は、3連休の雨予報に「がっかりですよ、明日から雨降るっていうと。台風の影響だから仕方ないけどね」と落胆の様子だった。

東京・上野公園でも、空模様を睨みながらのイベントが行われていた。
10日から4日間に渡って開かれるのは、江戸文化などを体験できる「下町盆踊りフェス」。

訪れていた人は「ずっと天気とにらめっこしてて、とにかく初日がずっと晴れだったので、きょうはとにかく行こうと思って」と話す。

会場でも、台風接近に備えるため、テントに重りをつけるなど、厳重な強風対策をしていた。

それでも天気が荒れた場合は、中止を余儀なくされるとあって、気になるのは台風の最新の進路だ。

Tokyo江戸ウィーク実行委員会 加藤未央さん:
まさかこの期間で2つも台風が発生するとは思わなかったので、どうにかそれて良い天気で…。

この3連休は、台風の進路により雨の状況が変わるため、最新の予報に十分な注意が必要だ。
(「イット!」10月10日放送より)

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