福井県は30日、福井市内の国勢調査を担当する60代男性が、身分を示す「国勢調査員証」を紛失したと発表しました。現時点で悪用された事例は確認されていませんが、国勢調査を装い個人情報などを聞き出す“かたり調査”に悪用される恐れがあるとして注意を呼びかけています。
県や福井市によりますと、この調査員は9月24日に担当する地域を巡回する際に調査員証を持ち出しました。26日に市職員が調査事務の指導のために自宅を訪れた際、調査員証がないことに気付き、自宅や移動経路を探したものの発見には至りませんでした。
紛失した調査員証は「第493号」で、義務付けられている顔写真を貼らないまま使用していたということです。当該の調査員証はすでに無効になっていますが、拾得した人物が国勢調査を装う“かたり調査”で個人情報などを聞き出す恐れがあるとして県などが注意喚起しています。
県は、市町から調査員に対し、調査員証や書類の管理を徹底するよう呼び掛け、再発防止に努めるとしています。
