今年1月、熊本市西区の病院で寝たきりの女性患者に性的な行為をしたうえ、その様子をスマートフォンで撮影した罪に問われている元准看護師の男の裁判が9日、熊本地裁で始まりました。男は「間違いありません」と起訴内容を認め、検察は余罪についても追起訴する方針を明らかにしました。
起訴されているのは熊本市北区清水亀井町に住む無職、佐藤勝則被告です。起訴状などによりますと、佐藤被告は准看護師として働いていた熊本市西区の病院で今年1月、入院していた81歳の女性に対し、性的な行為をしたうえ、その様子をスマートフォンで撮影した罪に問われています。
きょうの初公判、佐藤被告は罪状認否で「間違いありません」と起訴内容を認め、弁護人も公訴事実について「争わない」としました。
その後の冒頭陳述で検察は「高齢患者を担当していた佐藤被告は高齢女性の服を脱がせ、胸をもむなどしていた」と指摘。今回の犯行についても「アルツハイマー型認知症で、意思表示が難しい患者に対して行った」と述べ、その後、来月には余罪を追起訴する方針も明らかにしました。
次回の裁判は12月4日に開かれ、追起訴分の審理などが行われ、早ければ結審する見込みです。