“北海道で一番面白い芸人”を決める、札幌のタクシー会社が主催する異色のお笑い大会「HOKKAIDO-1グランプリ」。その4代目王者を決めるグランドチャンピオン大会が、札幌市平岸のダルマホールで開催されました。
5月から9月にかけて行われた熾烈な予選を勝ち抜いた「爆裂お玉」「ぷらたなす」「華花クラッツ」「カンガエルアシ」「川満姫野」の5組が、決勝の舞台に集結。会場を埋めた観客を前に、渾身のネタを披露し、会場を大いに沸かせました。
観客と審査員の投票の結果、見事栄冠をつかんだのは「ぷらたなす」。テンポの良い漫才で会場を笑いの渦に巻き込み、4代目グランドチャンピオンの座に輝きました。
「ぷらたなす」は櫻島はるきとどんぶりたいせいのコンビで、2022年に初舞台を踏んで以来、札幌を中心に活動しています。昨年のグランドチャンピオン大会では出場5組中5位に終わりました。その悔しさをバネに、この1年舞台に立ち続け、着実に成長を遂げてきました。今年の5月予選では、毎月ライブを共にする良きライバル「爆裂お玉」にわずかの差で敗れるも、翌6月予選を勝ち上がり、決勝の舞台で見事リベンジを果たしました。
優勝の喜びを噛みしめ、櫻島はるきさんは「今年はここに向けて集中してやってきたので本当によかった。」と語り、どんぶりたいせいさんも「去年よりも舞台を経験し、そこで成長できた。去年よりも自信を持って臨んだ」と話しました。
この大会を主催するのは平岸ハイヤーの神代晃嗣社長。「お笑いが好きだという人の登竜門にしてもらいたい」と熱い想いを語ります。「『初めて立ったステージがダルマホール』というコンビが、いつかM-1決勝で輝く。そんな夢を抱いて、3年前から大会を企画してきました」お笑いを目指し、初めての舞台としてこの大会を選ぶ出場者も増えているといいます。
初回大会からMCを務めるお笑いコンビ・やすと横澤さんは、「年々白熱してるのを感じます。4年目にしてものすごくいい大会になっていて、お客さんも温かい。平岸にお笑いの文化が根付いてくれれば」と大会の成長と地域への期待を込めました。
昨年からの雪辱を果たし、見事4代目王者となった「ぷらたなす」。北海道のお笑い界を盛り上げる存在として、今後の活躍に期待が高まります。