ママ友との飲み会で泥酔し、前代未聞の暴行事件を起こした愛知・津島市の市議が議員辞職し、謝罪会見を開いた。
“ママ議員”が搬送先の病院で大暴れ
愛知・津島市 松井由美子市議(津島市役所・午前11時):
私が起こした事件、暴行につきまして、けがをされた方々、ならびに市民の皆様に大変多大なるご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。
としたうえで、

愛知・津島市 松井由美子市議:
皆様に謝っても謝りきれない行動を起こしたことを、それを受けまして、本日をもって辞職をいたしたいと思います。
議員辞職を表明したのは、共産党に所属する津島市の松井由美子市議(48)。

2023年の市議選で初当選した松井市議。
そのキャッチフレーズは「子育てまっただ中 どの子も輝く市政を」。
1人の息子を育てる“ママ議員”としての顔をアピールし、市議会でもこう訴えていた。

愛知・津島市 松井由美子市議(12月4日)(津島市ウェブサイトより):
子どもと親が相談できる窓口を拡充することやフリースクールなどをきちんと認め、公的支援を行うことを要望します。
そんな松井市議が、なぜ暴力を振るう事態に至ったのか。
事件が起きたのは、先週金曜日(13日)の夜。
松井市議は、酒に酔って路上で倒れているところを発見され、市民病院に救急搬送された。

愛知・津島市 松井由美子市議:
歩いている途中に転倒したと思われるんですね。そこからはまったく記憶がない状態で…。
暴行の現場となったのは、その搬送先の病院だった。

何が気に食わなかったのか、松井市議は女性看護師の胸や背中を蹴り、全治1週間のけがをさせたほか、男性研修医や救急隊員に対し、胸ぐらをつかむなどの暴行を加えたという。
病院内の行為「まったく記憶ない」
しかし、当の松井市議はまったく覚えていないという。

愛知・津島市 松井由美子市議:
病院内での行為は、まったく記憶にない。自宅付近まで歩いて帰ってきて、玄関から入って、自分の布団で寝たということだけはしっかり意識がある。
自身の暴行について知ったのは今週月曜日(16日)になってからで、市議会の議長から説明を受けたという。
松井市議は謝罪をするため、その日と翌火曜日(17日)の2回、病院を訪問したが…。

愛知・津島市 松井由美子市議:
(被害者)本人が「もう会いたくない」と言っていらっしゃったということをお聞きしております。 私としては、とにかく本人に直接会って謝罪をしたいという申し入れは行いましたけれども…。
被害者から直接の謝罪を拒否されていた。
警察は、看護師らからの被害届を受理し、傷害などの疑いで捜査を始めている。
市長は苦言、市民もあきれ気味
津島市議会は19日、定例会の最終日を迎えたが、松井市議は欠席していた。

津島市の日比一昭市長は、暴行を受けたのが市民病院の看護師らだったことから、「職員である医師、そして看護師さんにですね、暴力を振るったということで、これは大変遺憾であると」と苦言を呈した。
市民もあきれ気味だった。
津島市民:
医療機関の人が今大変な時にね、そういうことされちゃうと…。自覚を持ってしっかりやっていただきたいと思います。
なぜ記憶をなくすほど酒を飲んだのか。
松井市議は、先週金曜日の飲み会について、複数のママ友との飲み会だったと同僚の市議に説明しているという。
愛知・津島市 松井由美子市議:
市内の居酒屋さんで飲みました。
ーー(記者)何を飲まれた?酒の種類は?
愛知・津島市 松井由美子市議:
種類はビールです。

ーー(記者)ビールは何杯飲まれたとか覚えてらっしゃる?
愛知・津島市 松井由美子市議:
すみません。まだ調べている途中なので、今は答えられません。自分ではたくさん、泥酔するほど飲んでいるという認識ではありませんでした。
松井市議自身、路上で転倒した際、けがをしていた。
愛知・津島市 松井由美子市議:
両手、両ひざ、あと歯が、前歯4本がちょっとぐらつくくらい口を強打しまして、上唇も下唇も切れた状態で出血がひどい状況でした。

ーー(記者)搬送された病院では特に何か処置とかをしてもらったわけではないということですか?
愛知・津島市 松井由美子市議:
暴れたものですから、病院側としては処置ができない状態なので、警察を呼んだという話をお聞きしまして、なので処置はされていないという認識かと思います。
“師走の泥酔騒ぎ”で、松井市議は20日、議員を辞職した。
(「イット!」12月20日放送より)