秋田市の看護大学で25日、大規模な地震を想定した訓練が行われ、看護や介護の道を志す学生が、いざという時に多くの命を救うための対応を確認しました。

秋田市の日本赤十字東北看護大学・短期大学で行われた訓練には、看護や介護を学ぶ学生約450人が参加しました。

訓練は、秋田沖を震源とするマグニチュード8.7の地震が発生し、多くの傷病者が出たという想定です。

物資や医療設備が限られる災害現場で1人でも多くの命を救うために重要なのが、治療の優先順位を決める「トリアージ」です。

直ちに処置が必要な人は「赤」、緊急ではないものの治療が必要な人は「黄」、自力で歩くことができる人は「緑」と症状の程度が一目で分かるようタグを付けます。

学生たちは、傷を確認したり聞き取りをしたりして、素早く判断していました。

トリアージが終わったら救護所に搬送。症状の程度に合わせた場所に運び、必要な処置を施します。

救護所で応急処置を担当する学生たちは、トリアージ班から引き継いだ情報をもとに手当てしていました。

看護学科3年の学生:
「災害時は色々な人が不安を抱えることが多いと思うので、けがの手当てだけではなく、メンタル面でのケアもできるように心がけた。今は色々な災害が想定されるので、即戦力になれるような人材を目指したい」

看護学科3年の学生:
「万が一、災害があった時には、率先して動ける人が患者の精神的な不安を取り除ける要因になると思ったので、臨機応変に対応することが何よりも大事だと学んだ」

学生たちは災害時を想定しながら真剣に訓練に臨んでいました。

秋田テレビ
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