岩手・奥州市の道路で、走行中の車の前に親子のクマが現れた。最初は子グマが姿を見せたかと思うと、直後に親グマが出現。母グマが子を守るため、人を襲うのではと懸念されたが、幸い被害はなかった。一方、北海道の各地でもクマの出没が相次いでおり、警戒を強めている。
危険!走行中に親子グマと遭遇
岩手・奥州市で14日正午過ぎに撮影されたのは、道路に現れた子グマだ。
突然、現れたクマに撮影者は「これ子ども?」と呟いていた。
撮影者は当時を振り返り、「本当につぶらな目をした、ぬいぐるみみたいなホワホワした感じの」と語っている。

子グマのそばには親グマがいると言われるものだが、茂みから現れたのは、もう1頭の子グマだった。クラクションに驚いたのか、一瞬立ち止まったものの逃げる様子はない。
その時だった。さらに現れたのは親グマだ。

子グマに比べてかなりの大きさで、撮影者が「でかいよ!でかいでかい」と声を上げるほどだった。撮影者らは、慌てて車をバックさせた。
撮影者はクマについて、「子グマと一緒に居る母親グマは危ないってよく言われてるんですよね」と語る。
“子グマを守ろうと迫ってくるのでは?”と、車内に緊張が張り詰めた。しかし、子グマたちは道路脇で待つ親グマの方へと一斉に引き返し始めた。

撮影者は安堵した様子で、「普通なら向かってくるんだけど」と呟いていた。
あらためて遭遇を振り返り、撮影者は「(車に)向かってきたらトラウマになるんじゃないかなと。今回はそういうのがなかったから良かったですよね」と語った。
函館と札幌でもクマの出没相次ぐ
一方、北海道・函館市で16日午前2時半頃、暗闇から飛び出してきたのは、体長2mほどのクマだ。

ライトが当たっていなければ、黒い体が暗闇と同化し、気がつかないところだった。
一方、北海道・札幌市の旭山記念公園でも17日、道路を横断するクマが目撃された。現場近くに住宅街があることから、市が警戒を続けている。
(「イット!」 9月18日放送より)