岩手県の震災復興委員会の会合が9月22日に開かれ、2024年の沿岸部への観光客数が震災前の97.2%に回復したことが報告されました。
9月22日の委員会には大学教授や沿岸自治体の関係者などが出席し、県の担当者が復興の最新状況について説明しました。
それによりますと、沿岸部への観光入込客数は、コロナ禍により2020年には震災前の59.8%に落ち込みましたが、2024年は延べ727万人と、震災前の97.2%に回復したということです。
22日の会合では、サケやサンマなどの不漁が続く水産業の振興に向けて、「観光と連携した取り組みで支援すべき」といった意見が出されていました。
達増知事
「なりわいの再生に中長期的に取り組む必要があり、関係機関と連携して防災・減災対策を進める必要がある」
また会合では、大規模な災害の発生時、被災地支援の拠点となる「広域防災拠点」を2024年度に20施設追加し47施設としたことが報告されました。