入れ歯などを作る歯科技工士について、岩手県内の医療団体が9月22日に会見し、県内に養成機関がなくなり、なり手不足が深刻化すると窮状を訴えました。

22日は県保険医協会と県歯科技工士会が会見を開きました。

歯科技工士は入れ歯や歯の詰め物を作る技術専門職で、県内の人数は2022年末時点で約500人となっています。

人数はその後もおおむね横ばいで推移していますが、2020年に県内唯一の養成機関だった岩手医科大学医療専門学校の歯科技工士学科が廃止されたことから、担い手の育成が困難となっています。

2つの団体ではこうした状況に加え、歯科技工料の安さも、なり手不足に影響しているとして、県外の専門学校に通うための奨学金制度や診療報酬の引き上げなどが必要と訴えました。

県歯科技工士会 河内京治会長
「やりがいのある仕事なので、若い人たちにも志を持って頑張ってほしい」

2つの団体では今後、県や国に人材確保に向けた取り組みの推進を要望するとしています。

岩手めんこいテレビ
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