松江城の周囲をめぐる遊覧船が一夜だけ変身します。
小泉八雲の「怪談」を聞きながら夜の堀川を遊覧するイベントが9月27日に行われることになり、16日夜に遊覧船の試験運航が公開されました。
夕暮れ空が広がる松江市の堀川。
夜のとばりが静かに降りるころ始まったのは…
語り部:
今日の遊覧船の「ゆう」の字が違うんですね。幽霊の「幽」という字…。
遊覧船ならぬ「幽」覧船…一夜限りの怪談夜話幽覧船です。
16日夜、試験運航が報道関係者に公開されました。
「幽」覧船が運航されるのは9月27日。
通常は日中だけ運航されている堀川遊覧船が、日没後に松江市中心部のカラコロ広場から京橋川にかかる筋違橋までの約700mを25分間かけて往復します。
船内では、松江ゆかりの文豪・小泉八雲の「怪談」の語りが披露され、水上からの夜景とともに楽しみます。
試験運航では、語り部が怖さをどのように演出するか、実際の風景に合わせながら確認していました。
語り部・一条康子さん:
昼間は、いろんなものが目に入るので気が散ってしまうが、暗いので怪談に耳を研ぎ澄ませるというか、視覚からの情報が少なくなるので、すごく合っていると思います。
「闇」が広がる夜の堀川、「怪談」の世界にどっぷりと浸れそうです。
松江観光振興公社・野津紳吾事務局次長:
非常に雰囲気もありながら、お客様にも楽しんでいただけるかと思っています。
時間帯を変えることで、さらにこの松江市の魅力や新しい発見が市民の方にもお伝えできると思います。
この「幽」覧船は、9月27日午後6時から4回運航されます。