男女共同参画と共学志向に対応
仙台市泉区にある私立の女子小学校「仙台白百合学園小学校」が、2027年4月から男女共学に移行すると発表した。開校以来60年以上にわたって女子教育を担ってきたが、社会状況の変化を受けて方針を転換する。
仙台白百合学園小学校は1961年開校。東北では唯一の私立女子小学校だったが、男女共同参画の推進や共学志向の高まりを背景に、教育の規模を維持・確保する必要があると判断し、共学化に踏み切ることを決めた。
共学化の実施は2027年4月。1学年の募集人数はこれまでと変わらずおよそ50人程度を予定している。学校名の変更は行わないとしている。
仙台白百合学園は、発表に際し以下のようにコメントしている。
「開校以来、キリスト教の精神に基づき、社会に貢献する女性の育成を理念に掲げて教育活動を行ってまいりました。しかし、昨今、男女共同参画の推進や共学志向の高まりなど、社会状況は大きく変化しております。こうした変化に対応し、白百合学園のカトリック人間教育を男子にも提供できるよう、教育の質の維持と向上に向けて共学化に移行する決断をいたしました」
共学化は大きな方針転換となるが、これまで培ってきた教育理念は今後も変わらず継続するという。また、併設の中学・高校については引き続き女子校として運営を続けるとしている。
なお、姉妹校である仙台白百合女子大学も、同じく2027年4月から男女共学に移行する方針を明らかにしている。