放課後児童クラブ、いわゆる学童保育についてです。仙台市は利用の申し込みがあった全ての児童を受け入れるため、来年度から、低学年の転入者向けに設けていた優先枠について撤廃する方針を明らかにしました。

仙台市は放課後、仕事などで保護者が家庭にいない小学生を対象に学童保育を開設していて、現在、低学年の転入者向けに優先枠を設けています。

そもそもこの優先枠とは、低学年の転入者が学童保育に入れないのを防ぐために、5月まで優先的に枠を確保するものですが、これにより高学年の児童が断れるケースがあったそうです。

こうした状況を受け市は、9月17日の市議会で、優先枠について、来年度から撤廃する方針を明らかにしました。

優先枠は撤廃されますが、市は前の年度に申し込みがあった全ての児童の受け入れが前提であるとしています。

仙台市こども若者局 郷内俊一局長
「利用を希望する全ての児童を受け入れる方針のもと、低学年優先枠を廃止するとともに、さらなる受け皿の拡充を図るため、教育委員会とも連携のうえ、小学校や管理運営団体との協議を始めております」

市によりますと、学童保育への登録児童数は、今年5月時点でおよそ1万5600人となっています。

仙台放送
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