朝の慌ただしい時間帯、子どもの支度が思うように進まないとイライラすることもあるだろう。そんなとき、ついきつい口調になり怒ってしまうこともあるかもしれない。
ただいつまでも子どもの支度を手伝うことも難しく、いずれは自分で時間管理をして準備をすることを身につけてほしいと親は願ってしまう。
3児の母親であり、ハーバード大学の小児精神科医、脳神経科学者でもある内田舞さん初の育児書『小児精神科医で3児の母が伝える 子育てで悩んだ時に親が大切にしたいこと』(日経BP)。そこでは、子どもに時間管理を身につけさせるためのタイムマネジメント術を解説している。
内田さんが実践する「アラームで習慣化」について、一部抜粋・再編集して紹介する。
いずれは身につけたい時間管理の習慣
子どもがある程度大きくなってくると、子ども自身が自分で時間を管理しなくてはならないことが増えてきます。私も、できるだけ早いうちから時間管理の習慣を身につけさせたいとは思っていますが、小さい時にはなかなかそうもいかず、ある程度は親が担っていかざるをえません。
私自身も仕事などの予定がある中で、子どもの時間管理までしなくてはならないのは本当に大変です。だからこそ、息子を習い事に送りに行く時のエピソードのように、イライラして大声で叱りたくなるのは、時間管理に関わることが多いように思います。

多くのご家庭もそうだと思いますが、我が家でも、こうしたイライラが起きやすいのは時間制限がある時です。子どもたちも親も、遅刻しないよう決まった時間に学校や職場に行かなくてはならないので、短時間に準備をする必要があり、焦りが生じやすくなるのです。
我が家の息子たちは、まだ出掛ける支度をすべて1人でできるわけではありません。ある程度、親が段取りをしてあげながら、自分でできるようになるための練習をしている段階です。
特に三男は保育園なので、親が手伝わなくてはならない部分がかなり大きいです。