福岡・福津市の商業施設で、ナイフ3本を隠し持ち、以前、交際していた女性の職場を訪ねてきた男が、張り込んでいた警察官に銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕された。男は、逮捕の際、「爆弾を持っている」などと抵抗し、買い物客で賑わう商業施設は騒然とした。

「元カレが職場に来るかも」

2025年11月9日、午後5時半ごろ。福津市の『イオンモール福津』に現れた若い男。偽名で“元カノ”の職場に予約を入れ、ナイフ3本を隠し持っていたのだ。

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実は、前日の8日、「元カレが職場に来るかもしれない」と、現場となった店舗で働く女性から、警察に元交際相手の男について相談が寄せられていた。

女性は、「“元カレ”の男が自身の携帯電話の番号から偽名を使って職場の店舗への来店を予約してきた」ことを重く受け止め、身の危険を感じていた。

刃物3本持って現れた“元カレ”

当日は、警察官2人が警戒していたところ、男が予約の時間に現れたため、警察官が声をかけたところ、突然、「バッグの中に爆弾がある。押すぞ!」などと大声を上げ、刃渡り20センチのナイフを取り出した。

目撃者によると、男は、サスマタを持った警察官に取り囲まれ、店内のレジ側の奥の方で「口の利き方を考えろや!」などと大声で叫んでいたという。興奮する男を警察官が懸命に説得し、男の身柄を取り押さえたという。ケガ人は、いなかった。

銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕されたのは、北九州市八幡西区に住む藤林和宏容疑者(20)。

宗像警察署によると、藤林容疑者は、手にしていたナイフ以外にも2本のナイフを所持。 1本は黒いショルダーバッグの中に、もう1本はズボンの左ポケットに隠し持っていたという。

警察の調べに対し、藤林容疑者は「ナイフを持っていたことは間違いありません」と容疑を認めているという。警察は藤林容疑者が、偽名を使い、更には3本ものナイフを持って、なぜ女性の職場を訪ねたのかなど、犯行の動機を詳しく調べている。

(テレビ西日本)

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