みずほフィナンシャルグループは9日、法人向け決済サービスなどを提供するUPSIDR(アップサイダー)との合弁事業として、スタートアップ企業を支援するファンドを設立したと発表しました。
新たに設立されたファンド「UPSIDER BLUE DREAM Growth Fund 2号投資事業有限責任組合」は、2023年の1号ファンドに続くもので、三井住友信託銀行のほか、福岡銀行や広島銀行などの5つの地方銀行、それに富国生命保険を加えた7つの金融機関も参画し、出資総額143億円で設立されました。
最大10億円の与信枠をはじめ、新たなサービスとして経費精算などの事務処理をAI(人工知能)により自動化する技術などを提供します。
金融機関による法人向けの支援やサービスをめぐっては、三井住友フィナンシャルグループが5月に、スマホを活用することでデジタルサービス特有の使い勝手やコスパを重視した法人向けデジタル総合金融サービス「Trunk(トランク)」の提供を開始しています。
今回のみずほの動きについては、関係者から「三井住友のTrunkに対抗する動きの1つ」との声も聞かれ、メガバンクによる支援ビジネス競争が、今後さらに加速するものとみられます。