おじいちゃんの手書きメモにずらり並ぶのは…

毎日子どもの遊びを見ている親の中には、流行りのアニメ主題歌やキャラクターなどをいつの間にか覚えてしまった…という経験のある人も少なくないはず。

とはいえ、目まぐるしく変わる子どもたちの流行りに付いていくのはなかなか大変。
こうした中、孫のために頑張る“影の努力”がtwitterに投稿され、話題となっている。

この記事の画像(5枚)

「同期やらアプデするために義父のiPhone預かったんだけど、孫のため必死で勉強してる形跡が出てきた」

アップされたのは、投稿者が預かったという義父のiPhoneケースと、そこに入ったメモの写真。
内容を読んでみると…「(かまど)たんじろう、ねずこ、いのすけ」などなど、人名がずらり。

実はこのメモ、人気漫画『鬼滅の刃』に出てくるキャラクターの名前を書き留めたもの。
他にも「かなを(女)」「げんや(顔にキズ)」など、キャラクターの性別や特徴なども書き込まれている。

この投稿には「ほっこりした!なんて素敵なおじいちゃん!」「なんだか泣けてきた」とコメントが続々寄せられた。

スマホのメモ機能ではなく、紙に書かれているのもかわいいこの「勉強メモ」。
普段から持ち歩いていると思われるスマホのケースに入れていることから、おじいちゃんが孫と話を合わせるために何度も読み返しているであろう姿が想像できるのもほほえましい。

果たして、この努力の成果はいかに?
この孫の母親である投稿者にお話を聞いてみた。

じいじ「怒られたから、勉強しないとねー」

――このメモを見つけたとき、どう思った?

最初このメモを見つけたときは「え!じいじこんな単語帳覚える高校生みたいなことしてたんですか?うけるー!」って言いながら一緒に笑いました。
ネットの感想は殆どが「泣ける」だったのでびっくりしております。え?「ウケる」じゃないの?って(笑)


――おじいちゃんが「勉強メモ」を作ったきっかけは?

うちの子を含む孫4人(8歳、7歳、5歳、2歳)全員が『鬼滅の刃』に夢中なので、その会話に混ざりたかったようです。
じいじは「いちど炭治郎の名前を『はんじろう』って間違えた時に(孫に)怒られたからさー。勉強しないとねー」って笑ってました。

手書きメモは自主製作(イメージ)
手書きメモは自主製作(イメージ)

投稿者には7歳の娘さんと2歳の息子さんがいるということで、息子さんの「鬼滅の刃ごっこ遊び」に家族みんなが参加しているそう。

そんな中、70歳になるというおじいちゃんが作ったこのメモ、孫たちに「覚えて!」とせがまれて作ったものではなく、「孫たちの会話に混ざりたい!」と自分から作ったものだという。

「ねずこちゃん僕のこと噛まないでね」

――おじいちゃんのメモはその後、活躍している?

とにかく子供たちは四六時中「鬼滅ごっこ」をしているので、祖父も分からないなりに「お、炭治郎かっこいいね」「ねずこちゃん僕のこと噛まないでね」と話を合わせているようです。


おじいちゃんの勉強メモはしっかりと役に立っているようで、一度「名前を間違えて怒られてしまった」というキャラクター名をばっちり記憶できた様子。

「分からないなりに話を合わせている」とのことだが、“鬼”のキャラクターには「噛まないでね」とコメントをするなど特徴もしっかりと覚えたおじいちゃんに、きっと孫たちも喜んでいるはずだ。

メモのおかげで予習ばっちり?(イメージ)
メモのおかげで予習ばっちり?(イメージ)

――そんなおじいちゃんは、どんな人?

大泉逸郎。


――投稿には大きな反響がありましたが…

バズると思わなかった話題ですので、正直戸惑っております。



「流行りについていけない!」と諦めずに作られた、愛情たっぷりの勉強メモ。
おじいちゃんのイメージは演歌歌手の大泉逸郎さんだそうで、大ヒット曲『孫』の中に登場する「なんでこんなに可愛いのかよ 孫という名の宝もの」という歌詞のように、普段から孫たちを見る優しい視線が目に浮かぶようだ。
 

【関連記事】
「ツイター?ってやつに載せてみてくれへんかぁ」82歳のおばあちゃんが孫に頼んだ“風景画”がすごい!​
「これいいなー」おばあちゃん本人も絶賛!孫が撮る“祖母グラフィー”にほっこり​
 

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。