田植えの季節、県内各地で恒例の児童の田植え体験が実施され、福井市内でも9日、市内の児童が昔ながらの田植えを体験しました。「令和の米騒動」のなか、コメ作りを通して子供たちは何を感じたのでしょうか
田植え体験は、昔ながらの方法による農業体験を通じて農業の大変さや収穫の喜びを感じて欲しいと、福井市が毎年企画しています。9日は日之出小学校と和田小学校の小学5年生136人が体験しました。
一乗谷あさくら水の駅の畑や田んぼを管理する地元の協議会のメンバーから苗植え方を教わり、児童たちは約10アールの田んぼにコシヒカリの苗を手植えしていきました。
児童たちは「初めて植えて楽しかった」「ぬるぬるしてた」「泥が冷たくて気持ちいいです」などと楽しそうに取り組んでいました。
コメ作りの一端を体験した児童に、コメの価格が上がっていることについて聞いてみるとー
「(コメの価格高騰は)知ってはいるけど、おばあちゃんが備蓄米を買ってくれている。ありがとうって思う。ちゃんと感謝して食べないと、てお母さんが言ってた」「お米高くてあんまりないから食べ過ぎないでって。(農家の)みんなが1人1人汗かいて作ってくれたので大事に一粒一粒残さずに食べたい」などと話していました。
植えられたコシヒカリは秋に収穫し、おにぎりにして学校給食などで味わいます。
コメの価格が上がっていることを理解している様子の児童たち。毎年恒例の田植え体験ですが、地元協議会は「今年は特に食育としての役割を果たせていると感じる」と話していました。