最近のタンパク質ブームでプロテインを多用する人が増えている。
「体を引き締めたい」「筋トレで体を大きくしたい」、または忙しい日の栄養補給など用途はいろいろだが、過剰に摂り過ぎると筋肉量が増えるどころか、内臓に負担をかけてしまうかもしれないとの指摘が出ている。

筋肉や骨、皮膚や内臓など体を構成するさまざまなパーツに不可欠な栄養素であるタンパク質。
1日に推奨される摂取量は 18~64歳の男性で65g、18歳以上の女性で50gとされ、基本的には3食の食事で摂り、足りない分をプロテインで補うのが理想だ。
健やかな体作りに必要な「タンパク質」の正しい知識について、野村不動産ライフ&スポーツの公認スポーツ栄養士・加藤みづ紀さんに話を聞いた。
プロテインの摂り過ぎに注意
「タンパク質は糖質や脂質と違って体内に貯蓄しておくシステムがないため、定期的に摂り続ける必要があります。
しかし朝、昼、晩と食事で摂るのは難しい人も多く、最近は手軽なプロテインが人気です」

以前はスポーツをする人向けのイメージが強かったプロテインだが、最近は用途も商品も増え、食品からタンパク質を摂るよりも吸収が速く、脂質の摂取量が抑えられるといったことから、幅広い層に人気となっている。
しかし、簡単に栄養補給ができるといったメリットがある一方で、最近は運動しない人たちも含めて、プロテインを摂り過ぎている場合があると加藤さんは指摘する。