腸内環境を良くするためには、腸内の善玉菌を増やす必要がある。
そのためには、善玉菌を外から連れてくる「発酵食品」と善玉菌のエサとなる「食物繊維」が欠かせない。
そこで加藤さんがおすすめする簡単に作れる“腸活レシピ”を教えてもらった。

【納豆とキムチのねばねば】
(材料)
納豆、キムチ、オクラや長芋、お好みでごま油や海苔
(作り方)
(1)オクラは茹で、長芋は皮をむいてそれぞれカット
(2)材料を全て混ぜ、お好みでごま油・海苔をちらす
納豆やキムチの発酵食品とオクラや長芋に多く含まれる食物繊維の組み合わせで、手軽に腸活ができるという。
これをご飯にのせて「ねばねば丼」にすれば、炭水化物も一緒に摂れる立派なバランス食となる。
食事は「食物繊維」から
また、食事をする際は、食物繊維を多く含む野菜などのおかずから食べることを意識すると良い。
「食物繊維を先に摂っておくことで、糖の吸収が緩やかになり、その結果急激に血糖値が上がるのを防いでくれます。
また、水に溶けやすい水溶性の食物繊維は腸内で膨張するので満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぐことも期待できます」
さらに野菜はしっかりと噛んで食べるため、食事をしている満足感を得ることもできるという。

最後に、最近よく耳にする「朝タンパク」の根拠とメリットを加藤さんに聞いた。
「タンパク質はこまめに摂ることが大事です。朝ご飯は睡眠によって前回の食事からかなり時間が空くので、しっかりと補充する必要があります。
また、『時間栄養学』の観点からも、朝食、特に炭水化物とタンパク質を摂ると体内時計がリセットされると言われています。朝は忙しく、タンパク質が足りていない人も多いですが、しっかり摂っていただきたいです」

健康の維持に欠かせないタンパク質。
手軽に栄養補給できるプロテインは大きな味方だが、脂質、炭水化物とのバランスを意識して、将来の健康被害を招かないよう、正しい摂り方を心掛けていただきたい。