運動や筋トレしている人にとって、“筋肉の材料”となる「タンパク質」は強力な味方。ただ、そこには“落とし穴”もあるという。
「過剰に摂取しても、その分筋肉が増えるわけではありません。むしろ、消化しきれずに腸内環境を悪化させる可能性があります」
こう話すのは、現役ボディービルダーでスポーツ栄養学も専門とする、バズーカ岡田さん。

それでは食事のほかに、タンパク質が豊富に含まれている「プロテイン」はどのくらい摂ればいいのか。
摂りすぎかもしれない体のサイン、適切な摂取量の考え方を聞いた。あなたの「おなら」は“硫黄の臭い”になっているかもしれない。
毎日の食事で摂っている
タンパク質は肉類、魚介類、卵類などに含まれているため、食事で知らず知らずのうちに摂っている。その上でプロテインを大量に飲むと、過剰摂取になることもあるそう。
適切な量や摂取のタイミングを守ってこその体づくりだと、岡田さんは指摘する。

もし、タンパク質を大量に摂取しているなら「体調面の変化」を気にしてほしい。次のようなことが起きているなら要注意だ。
【過剰摂取のサイン】
・お腹が張るなど、胃腸に違和感がある
・おならがよく出るようになった
・おならや便から、硫黄の臭いがする
・普段に比べて便の色が黒い
・下痢、便秘(コロコロした硬い便)

「タンパク質は摂りすぎると、消化しきれずに腸まで流れ込み、悪玉菌の餌となります。皆さんも(タンパク質が豊富な)焼肉やステーキを食べた翌日、便の臭いが強いことがあるのではないでしょうか」
腸内環境が悪化すると、下痢やコロコロした硬い便などになることがあるので、排便時の感覚もサインとなるそうだ。
他にも、吹き出物が増えたり、体臭がきつくなったりすることもあるという。