本来プロテインはサプリメントの一種だ。

食事だけでは必要なタンパク質を摂りきれない時に飲むものだが、「プロテインは太らない、筋肉がつく」といったイメージのせいか、プロテインを多用し、必要以上にタンパク質を摂ってしまっているケースがあるという。

肝臓や腎臓に負担

過剰に摂り過ぎたタンパク質は窒素に変換されて体外に排出される。

この時に働くのが肝臓と腎臓だ。そのため、タンパク質を摂り過ぎると肝臓や腎臓に負担がかかってしまう恐れがある。

また、いくら筋肉の材料だとはいっても、タンパク質は1g=4kcalある。必要量は摂るべきだが、過剰に摂ればカロリーオーバーになってしまうため気を付けたい。

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

さらに、タンパク質に偏った栄養補給は腸内環境の乱れにもつながる心配がある。

「腸内の悪玉菌は動物性タンパク質をエサにして育つので、摂り過ぎると悪玉菌が増えやすくなります。極端に動物性タンパク質ばかり摂っていると、腸内環境の悪化につながってしまうかもしれません」

腸内環境のバランスを保つためには、タンパク質と一緒に「発酵食品」や「食物繊維」を摂ることを心掛ける必要があるという。