気になる扱い方だが「2人以上で使うもの=1号消火栓」と「1人で使えるもの=それ以外の屋内消火栓」の2パターンしかないという。

【1号消火栓】の使い方

(1)消火栓箱の上部にある「起動ボタン」を押し、水を送り込むポンプを起動させる。
(2)下部の扉を開き、ホースを全て取り出す。

1号消火栓はホースを全て取り出そう
1号消火栓はホースを全て取り出そう

(3)1人はホース先端のノズルを持ち、火元の近くまで。もう1人は消火栓箱の位置で、ホースを腰に当てて支え、安定させる。
(4)火元までホースをのばした人が合図したら、もう1人が消火栓箱にあるバルブを開けて水を出す。
(5)火元に向けて放水し、消火活動を行う。

準備ができたら合図で放水
準備ができたら合図で放水

やってはいけないことは2つ

1号消火栓では“やってはいけないこと”が2つある。ひとつは「ホースを全て取り出さずにバルブを開ける」こと。折り畳まれた状態で収納されているホースが水で膨らみ、消火栓箱から取り出せなくなることがあるそうだ。

折り畳んだホースが膨らむことも ※画像の「教育用消火栓」は一般的な施設にはありません
折り畳んだホースが膨らむことも ※画像の「教育用消火栓」は一般的な施設にはありません

もうひとつは「1人で操作する」こと。火元までのばしたホースの先端を持たず、消火栓箱に戻ってバルブを開いてしまうと、ホース先端の金属製のノズルが水圧で暴れるという。

危険で消火活動の遅れにもつながってしまうので、必ず2人以上で扱うようにしたい。

バルブは合図をしてから開けよう
バルブは合図をしてから開けよう

「バルブは『放水開始します』などと、合図をしてから開けてください。また『起動ボタン』を押さなければポンプが起動しないため、水は出ません。そこも注意してください」