イット!が今週月曜に報じたSNS上で相次ぐサーキュレーターの偽広告。

前回は、アイリスオーヤマと東京工業大学による共同開発したサーキュレーターとうたい、

「1秒で室温を20度下げる」などとアピール。

しかし、実際に届いたのは、広告とは「似ても似つかない商品」で被害を訴える声が相次いでいた。
そして今回、新たな商品の偽広告が出回っていることがわかった。
「パナソニック開発の世界最小エアコン」と記す偽広告
その広告がこちら。

「パナソニックが開発した世界最小のエアコンはどこにでも装着でき…」

「外気温が40度でも16度の風を感じられます。」

「最新のAIスマート冷却技術と軍事級の冷却チップを搭載し…」

「起動から3秒以内に体感温度を16度下げます。」

新たに出回っているのは、パナソニックが開発した「世界最小のエアコン」と謳う、小型扇風機の広告。

「3秒以内に体感温度を16度下げる」という驚きの性能をうたい、1個4990円で販売されている。

「今回は日本のお客さまへの感謝として、88台限定で特別割引を提供しています。キャンペーンは明日で終了しますので、リンクをすぐにクリックしてご購入ください。」

しかし、パナソニックに取材すると、「全く無関係で、こうした商品は売り出していない」という。
さらに、別の広告画像には…。

記者リポート:
こちら、TikTokで流れている、同じ小型扇風機の広告になりますが、このようにヤマダデンキのロゴが入っています。さらに、その下には東京消防庁のおすすめという情報に加え、楽天アウトドア用品ランキング第1位と書かれています。

番組でそれぞれの企業などに取材をしたところ、これらの商品に関する情報はすべて偽物だった。

さらに、ホームページ上で「専門家監修」として、顔と名前が出されている札幌市立大学の齊藤教授に取材すると…。

札幌市立大学・齊藤 雅也 教授:
全く関与してません。全くそういうやりとり一切ございませんので。札幌市立大学の公式ホームページの画像を貼り付けてあるような感じで出てたので、勝手に使われちゃってるなっていうふうな形ですね。

今回の小型扇風機とサーキュレーターの広告と比較すると、ヤマダデンキのロゴや、

グッドデザイン賞のマークが入っているほか、

「東京工業大学の最新省エネ技術を搭載」と書かれているなど、共通点が多くあった。

今回の小型扇風機のホームページに書かれていた、上海にある販売会社の住所に向かうと、住所の番地にあったのは、工場などが点在する田園地帯。

しかし、書かれていた57棟を探すと…。
記者リポート:
敷地内を歩き回りましたが、いくら探しても57という番号の建物は見つかりません。
付近の住民:
57棟は聞いたことも見たこともないよ。

嘘だらけとわかった小型扇風機の広告。
勝手に名前を使われた齊藤教授は、このように注意を呼びかける。

札幌市立大学・齊藤 雅也 教授:
こういう広告を作る人は、今後いくらでもでてくると思うけども、広告元に問い合わせたり、使われている企業に問い合わせたらすぐ分かることなので、だまされないようにしてほしい。
(「イット!」7月10日放送より)