2024年7月に滑落した長野県富士見町出身の登山家・平出和也さん。「登山界のアカデミー賞」とも呼ばれる2024年の「ピオレドール賞」に選ばれた。日本人最多4度目の受賞だ。11月1日、富士見町からも特別表彰され、妻の尚子さんは「最高の夫で父親だった」と話した。
(※外部配信先では動画を閲覧できない場合があります。その際はFNNプライムオンライン内でお読みください)
家族にとって最高の夫で最高の父
登山家・平出和也さんの写真を掲げるのは長男の志尽さん(9)。
11月1日、家族は平出さんの地元・富士見町役場を訪れた。
町は平出さんの功績を称え初の「町政功労者特別表彰」を贈った。
この記事の画像(8枚)平出さんの妻・尚子さんは「家族にとって最高の夫、最高の父でした。登山家ってストイックでクールでって思われている方が多いと思うが、家族にとってはそんな存在ではなくて、『もらっちゃたよ』と言っているんじゃないかな」と誇らしげに話した。
「K2」の未踏壁に挑むも滑落
平出さんは2024年7月、中島健郎さんとパキスタンの標高8611m「K2」の未踏壁に挑戦したが滑落。
家族の了解のもと、捜索が打ち切られた。
日本人最多4回目「ピオレドール賞」
11月1日の特別表彰に合わせたかのようにうれしいニュースも入ってきた。
「登山界のアカデミー賞」とも呼ばれる2024年の「ピオレドール賞」に2人が選ばれた。
2023年7月、2人はパキスタンの標高7708m、ティリチミールに北壁新ルートから登頂に成功した功績が評価された。
平出さんは日本人最多の4回目の受賞となった。
「天国でいっぱい山登ってね」
妻・尚子さんは「子どもたちも『天国でいっぱい山登ってね』って彼に言ってたので『ちょっと心配で登れないよ』って言われないように、とにかく明るく元気な彼が知ってる家族のままでいたいな」と話した。
イタリアで開かれる受賞式には家族と一緒に出席する予定だ。
(長野放送)
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(8枚)