厚労省のページでは、「アニサキス食中毒」を防ぐため次の方法が推奨されている。 

・加熱(70℃以上、または60℃なら1分)
・冷凍(-20℃で24時間以上)

アニサキスの幼虫(画像提供:国立感染症研究所)
アニサキスの幼虫(画像提供:国立感染症研究所)

 ほかの寄生虫同様、アニサキスは加熱か冷凍すれば食中毒を引き起こさなくなる。

では、スーパーで売っている刺身や寿司も一度冷凍などしてから食べたほうがいいのだろうか。また、飲食店で寿司や刺身を食べる機会もある。そのような時はどう判断すればいいのだろうか。 

スーパーでは表示をチェック

早武さんはこう話す。

「アニサキスはどの種類の魚にでも潜んでいる可能性がありますが、必要以上に怖がることはありません。ただ、ここまでニュースになっていると不安に感じる方もいるでしょう。人によって考え方はそれぞれですが、怖い場合は、より安全な選択肢があります。例えば、絶対に避けたい人は冷凍品、次に限りなく安全に近い養殖魚。そして旬や様々な魚種を楽しみたい方は天然魚、というように自分が許容できるレベルと食べたい魚種を天秤にかけて選択するのがお勧めです」

スーパーで買う場合の判断ポイントは、「食品表示のシール」だという。まずはそこに「冷凍・解凍」と印字されているかチェックしよう。