アニサキスによる食中毒がニュースで報じられると、「どんな刺身や寿司なら食べて大丈夫なのだろうか」と不安になる人もいるだろう。 絶対に避けたいなら「食べない」ということになってしまう。 

しかし、寿司や刺身といった魚の生食は日本を代表する食文化。「食べないなんて耐えられない」という人も多いだろう。どうすれば安全に生の魚を食べることができるのだろうか。 

魚食普及推進センターの早武忠利さん
魚食普及推進センターの早武忠利さん
この記事の画像(5枚)

そこで、“魚を楽しく安全に食べる方法”について発信する魚食普及推進センターの早武忠利さんに、スーパーや飲食店での注意点を聞いた。 

早武さんによれば、初心者は、「加熱」「冷凍」そして「養殖」というキーワードを押さえておくといいという。詳しく紹介していく。 

対策は「冷凍」か「加熱」で

アニサキスは魚に寄生する寄生虫。アニサキスが寄生したオキアミなどを魚が食べることによって、アニサキスが魚の体内に入ってしまう場合がある。さらにその魚を人が生食する事で、アニサキスが胃や腸の壁面と反応して、激痛を伴う食中毒「アニサキス症」になる可能性があるのだ(個人差があり、このメカニズムは医師の間でも諸説ある)。