立憲民主党の野田代表は7日、自民党の新執行部発表とともに、首相指名選挙の前に閣僚人事に関する情報が流れていることについて、「我々をなめてるのではないか」と苦言を呈した。
首相指名選挙は、今月中に開かれる見通しの臨時国会の冒頭で行われるが、与党は衆参両院で過半数を割っているため、高市総裁が首相に指名されるのが確実とは言い切れない状況にある。
こうした状況にもかかわらず、自民党執行部人事に付随して官房長官や外相など一部の閣僚人事についても情報が流れていて、野田氏は「維新が首班指名で一緒に動けば180人以上の数になり、かなり拮抗する状況になる」と強調し、「他の野党にも声かけすることで、閣僚の話が出ているが、冗談じゃないという状況を作っていけるのではないか」と、不快感を示した。
また、立憲の笠国対委員長も、新たに就任した自民党の梶山国対委員長と会談後に取材に応じ、「首班指名も行われず、まだ、高市総理ではない、総裁だ」と述べ、梶山氏に対して「そういう中で、こういった閣僚の人事みたいなものを確定的にメディアに流しているのは、緩みではないか、極めて遺憾であるということを強く抗議した」と明かした。