利き腕を負傷しながらパリオリンピックで活躍した卓球の早田ひな選手が13日、帰国会見で語った“行きたい場所”が話題になっている。
「卓球できていることは当たり前じゃない」
早田選手は「1つはアンパンマンミュージアムにポーチをちょっと作っていきたいなと思っているのと、あとは鹿児島の特攻資料館に行って…」と語った。
この記事の画像(11枚)南九州市にある「知覧特攻平和会館」。太平洋戦争中、爆弾を積んだ航空機で敵の軍艦に突っ込んでいった1036人の特攻隊員の遺影や遺品、家族などにあてた手紙などが展示されている。
早田選手:
生きていることを、そして、自分が卓球を当たり前にできていることは、当たり前じゃないってことを感じたいと思い、行ってみたいと思っています。
この言葉を受けて知覧特攻平和会館は、「早田選手の発言で、より多くの皆様に当会館のことを知っていただく機会をいただき、大変ありがたく感じております」とコメントを寄せた。
自分は“シングルスの銅メダル”で4人で撮影
一方、団体戦をともに戦った4人目の選手へのメッセージも話題に。
補欠としてパリに同行した木原美悠(きはら・みゆう)選手(20)に向けて、SNSに以下のように投稿した。
「美悠様 リザーブという1番難しい立場を最後まで明るく楽しそうにやりきってて、すごいなと思いました
なかなか思うように練習できない私を最後まで勇気づけてくれて自信を持たせてくれて本当に感謝しています」
東京オリンピックでは早田選手も補欠で、万一欠場するチームメートが出た時の準備をしながら、ボール拾いなどをしたり、スタンドから声援を送る事でチームをサポートしていた。
誰よりも補欠選手の大変さが分かる早田選手。団体のメダルを確定させたあと、木原選手とやりたいことがあると明かしていた。
早田選手:
木原(美悠)選手にメダルをかけたいと思っていたので、自分の銅メダルと、そして自分が銀メダル以上を取った時には4人でメダルをかけて、写真を最後撮りたいなって思ってます。
そして、約束通り、4人笑顔で記念撮影。補欠メンバーにはメダルが用意されていないため、早田選手の物を木原選手がかけ、自分はシングルスで獲得した銅メダルをかけていた。
(「イット!」 8月14日放送より)