真っ赤な見た目で食欲をそそる、韓国の「辛ラーメン」。韓国の航空会社では機内食として提供されていたが、航空大手の大韓航空は8月15日からカップ麺の提供を取りやめると発表した。その理由が、相次ぎ発生している乱気流だ。

乱気流遭遇「上半期で1万4000件超」

8月4日、韓国からモンゴルに向かっていた航空機が乱気流に遭遇した直後の映像。機内の通路には紙コップやスプーンなどの食器、食べ物が散らばっていた。

韓国からモンゴルに向かっていた航空機が乱気流に遭遇した直後の機内の様子
韓国からモンゴルに向かっていた航空機が乱気流に遭遇した直後の機内の様子
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当時の状況について搭乗者は、「準備する間もなく飛行機が30秒以上急降下したため、機内食がすべて飛び出し、シートベルトをしていない乗客が空中に飛び出した」とSNSに投稿した。

現地メディアによると、2024年上半期で韓国の航空会社が遭遇した乱気流は1万4000件を超えていて、すでに2023年の7割ほどの水準になっている。

こうした事情から、大韓航空は乱気流発生時のやけどを防ぐため、8月15日から辛ラーメンなどカップ麺の提供を取りやめると発表。
一方、ビジネスクラスやファーストクラスでは、席の間隔も空いていて事故のリスクが低いことなどから提供は続けるという。
(「イット!」8月7日放送より)

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