目の病気のリスクも高まる
紫外線は目の病気ともつながりがある。
「紫外線を浴びるとドライアイや結膜炎にもなりやすいです。さらに目の表面の角膜にダメージが及ぶと角膜炎を起こしやすい」という。
紫外線による角膜炎は「雪目」とも呼ばれ、雪山などで雪の照り返しによる強い紫外線を浴びると角膜が傷だらけになり、痛くて目が開けられないほどの症状になる。
「これはプールや海の水面、砂浜の照り返しも同様」とのこと。
また、紫外線は重篤な病気にもつながりかねない。

例えば長期的に紫外線を浴び続けると白内障のリスクも高まるとされる。有田さんいわく、屋外で仕事をする人は白内障にかかるケースが多いという。
「さらに今、日本で失明の上位の原因になっている加齢黄斑変性症の危険性も上がります」
これは網膜の中心にある黄斑部に障害が生じるもので、紫外線によって傷ついたり出血したり腫れたりするのが原因の一つ。
目への紫外線の影響は、疲労どころの話ではないのだ。