がらりとした庭に残されている1本の植木。その周りの土を作業員が丁寧に掘り起こしていきます。
この記事の画像(8枚)庭師・山下力人さん:
(根っこを)切っちゃうと支えがなくなるんで、木がごろっと倒れることがある。
植木を掘り出す作業をしているのは、庭師の山下力人さんです。山下さんが取り組んでいるのは“植木の里親プロジェクト”。
引っ越しなどで伐採される予定の植木を引き取り、新たな持ち主の元へ届けています。しかも、植木の費用は無料です。
庭師・山下力人さん:
ペットを手放して引っ越すってことはあまりしないように、植物も生きているものですし、処分を前提に考えてほしくないなって。
森林破壊が問題視される現代。山下さんは庭師として培った技術を生かし、12年間で約3000本の植木を救ってきました。
幼い頃から自然が大好きだった山下さんは、こうした活動を通して、環境問題の改善を目指しています。
庭師・山下力人さん:
私たちが扱うのは庭木なので、そんなに地球環境に対して大きなインパクトを与えられるものではないかもしれないんですけど、環境意識の高い人を増やせる。そうやって、地球を守っていくってことができると思うので、もっと取り組みを広げていきたいですね。
樹木にはそれぞれ育ってきたストーリーがある。その樹木の次のライフステージのため、小さな積み重ねで環境を守ることに繋げている山下さんの活動はあすも続きます。
(イット!「アスヨク!」7月16日放送より)