「『亡くなった主人が大事にしていた木だから本当は伐採したくない』と言う依頼者の願いから、資材置き場で育てるために引き取ったのが最初の1本でした。

そのうち資材置き場が植木でいっぱいになっていったので、新たに育てる里親を探そうということになりました」

思い出が詰まった樹木を救う

造園会社「やましたグリーン」を営む山下力人さんは、高齢化や引っ越しなどでやむを得ず伐採される植木を守りたいと、2012年に「植木の里親プロジェクト」を始めた。

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庭師として培った技術を生かして、依頼者の思い出の植木を大切に引き取っている。

利用者は、「子どもの頃からあった木で、なるべくそのまま残してもらいたいと思った」と話す。

木を運ぶ先は、山下さんが管理する東京・八王子市にある「もらえる植物園」。

来園者は気に入った植木があれば、植栽にかかる費用のみの負担で里親になれる。

手入れの仕方や植物の大切さを伝えるイベントも開催し、これまで多くの人が里親となり、約2000本の植木が命をつないだ。

植物も我々と同じ生き物。

山下さんは、「簡単に『切ってもいいんだ』という思いになってほしくない。次の世代が植物を大事にする心を持って育ててほしいです。

地域全体で植物に対する思いを育てられたらいいなと思っています」と話す。

株式会社やましたグリーン
https://www.yamashitagreen.com

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