ドローンサッカーの公式大会が3月に大分で開かれた。広島代表チームは中学生から社会人と多彩なメンバーだが、初の公式戦では、強豪チームとの実力の差を実感させられた。しかし、別のゲームでは、中学生の活躍で初勝利も上げた。チームメンバーの中西敦子アナウンサーが報告する。
広島代表は中学生と社会人
ドローンサッカーは5人のチームでドローンを操り、相手チームのゴールをくぐり抜けて得点を競う。
5人のうち得点できるのは、1人のストライカーのみ。4人のフィールドプレーヤーはゴール前で相手ストライカーをディフェンスする。チームワークがものを言う戦略型ゲームだ。
5月には韓国で最大40か国が集う世界大会が行われるが、広島県から特別枠として中西アナウンサーらの「ひろしまワークスチーム」が出場できることになっている。
「ひろしまワークスチーム」は、3月に大分県別府市で初の公式戦にチャレンジした。
中西敦子アナウンサー：
ひろしまワークスチームです。今日は最年少は中学生、15歳もいるので、ちょっとだけお手柔らかにお願いします。頑張ります
初戦の相手は「ドローンムーブ天草」。国内ランキング2位の強豪だが、この日はメンバーが揃わず3人で参加。こちら広島チームは5人なので、初心者にもひょっとしたら勝利のチャンスがあるかも…と意気込んで試合に臨んだ。
青いドローンが広島チーム。相手は3人だが、強豪だけにそのテクニックには驚かされる。ストライカーが相手ドローンの体当たりで落下すると、落ちたところをまた、相手に転がされて起き上がることができない。これもドローンサッカーならではの戦術だという。
インターバルは5分、このわずかな時間で折れたプロペラの交換など、機体を修理しなければならない。
次のセットで、守備を務める社会人３人も懸命に守るが、経験豊富な相手に次々とゴールを奪われてしまう。
中西アナウンサー：
4対22です。こちらが5人で、相手が3人ですけど、それでも5倍以上の差をつけられてしまいました
広島チーム 脇祥悟さん（社会人）：
相手のストライカーの動きがフェイントだったり、素早かったので、そこらへんをどう当てるかが課題かなと思いました
初戦は完敗だったが、ゲームを通して学んだものは大きかった。
中学生ストライカーの技術がゲームごとに向上
その後のゲームでは、ストライカーの三貝くんが、シーズンチャンピオンのチームを相手に活躍。
相手にぶつかられてもコントロールを失わず、果敢にゴールを狙い14得点を決めた。
日本ドローンサッカー連盟理事・中崎寛之さん：
今日、4回のゲームをして、1回、1回成長されましたね。見込みあると思いますよ
2日目は攻めと守りが連携
大会2日目は20センチのドローンボールで戦う「ユースクラス」。得点できるストライカーが2人となるのが、40センチのクラスと違う。40センチより多く練習を積んできたので、初勝利をもぎ取りたいところだ。
三貝くんと三登くん、中学生の2人が攻撃を、そして守りは中西アナウンサーを含めた社会人の3人。2人の中学生ストライカーが連携してゴールを狙い、先制点をとった。
実況：
先制点はひろしまワークスチーム！
ストライカーの中学生２人は息もぴったり。お互いをサポートしながら時間差でゴールを狙っていく。
社会人3人も連携しながらがっちりと守って、相手のゴールを許さない。ゴール前で青の相手ストライカーをはじいた。
中学生ストライカーの2人のテクニックはどんどん上がっているのがわかる。
実況：
ひろしまワークスチームが技を見せている。2点目も入った！
そして…
中西アナウンサー：
やった！勝ちました！2対0、ストレート勝ち
中西アナウンサー：
どう？初勝利…うれしいね。このチームで記念すべき１勝目だよ
呉青山中学・高等学校 三登柚貴くん：
めっちゃ、うれしいです
呉青山中学・高等学校 三貝勇斗さん：
三登が入るためのサポートして、三登が入るのをずっと繰り返してて。無理な場合には僕が行こうと思った。
中西アナウンサー：
大分県別府市での大会はすごく厳しかったんですが、実りのある試合となりました。
中西アナウンサー：
ドローンサッカーのドローンボールは、こういったプラスチックのフレームに覆われていますが、機体と機体が衝突しても、このフレームが衝撃を緩和する仕組みになっています。
広島チームの活躍が期待される世界大会は5月に韓国のインチョンで開かれる。
（テレビ新広島）
