気になる疑問やニュースのなぜ?を解き明かす「どうなの?」です。
安宅晃樹キャスター:
4月1日から少子化対策の財源を徴収する子ども・子育て支援金制度が始まります。財源としては児童手当の拡充などに充てられるわけですが今、この財源を巡ってSNSで、「独身税だ」といった声が上がっているんです。実際に制度が始まるのを前に街の方に話を聞いたところ、「将来、出費額を考えて生まない選択肢も考えると複雑(20代独身)」という声や、「将来の日本のために必要。社会で支えればいい(50代独身)」といったさまざまな声が聞かれました。
独身税と呼ばれている少子化対策の財源ですが、そもそもどういったものかといいますと税ではないんですね。保険料に上乗せして徴収されるものになります。対象としては子育て世帯はもちろんですが子育てが終わった人、高齢者さらに、独身の方でほぼ全ての国民がここは対象になります。じゃあ、どれぐらいの負担なんでしょうか。企業に勤めている方で年収が400万円の場合には年間で約4600円というところでこの額については年収が高くなれば必然的に高くなるというわけなんです。
では実際にどのようにして給料から引かれていくのか、給与明細には自分がいくら払っているか知ってもらおうというところで、子ども・子育て支援金という欄を設けることが奨励されてます。ですので、企業の健康保険組合に入っている方の多くは5月の給料から天引きされることになります。
三宅正治キャスター:
子育てが終わっているんだけど僕、独身ではないんだけど、独身税は払うんですね?
安宅晃樹キャスター:
先ほどもお伝えしたように、ほぼ全ての国民が対象となるというところで、もちろんこの制度の恩恵を今すぐ受けられるのが、確かに子育て世代ということもあって、SNSを中心に批判的な意味合いも込め「独身税」と呼ばれている呼び方が広がってしまっているわけです。じゃあ、この制度への理解がどれぐらい広まっているのか、実際に街で30人の方に話を聞いたところ、この制度を詳しく知っているという方は30人中の5人のみでした。実際に話を聞いた中で3人の方は「独身は損をするのではないか」「独身には恩恵がない」という声も聞かれましたが、いかがですか?
榎並大二郎キャスター:
実際に弊社の人事部でも説明があって、ようやく実感としてもこういう金額でこうなんだなという概要を理解したというところもあります。
山崎夕貴キャスター:
やっぱりしっかり説明されないとちょっと分かりづらいところもあったりしますし、目の前の給与明細から引かれたと思うと、それが一体何に使われているのかしっかり見えないとちょっとなんだかっていう。
安宅晃樹キャスター:
今、「独身税」という言葉が独り歩きしている現状について、政府関係者はどう見ているのか。独身税は「ファクトとして間違いで正しい理解を求めていく」としています。子育てを社会全体で支えていくことについて、これまで政府はどのように説明してきたのでしょうか。今回の子ども・子育て支援制度ですが、ようは今、全世代で子供たちの教育を支えていきますよと。子供たちが将来的には社会保障の維持・継続を担う存在となってくるということで今、子供がいない家庭にとっても結果的には社会全体のためになるという考え方だと政府は説明しています。
榎並大二郎キャスター:
ですから助け合いということなんでしょうが、制度の考え方は分かるんですが周知されていないのが課題感として残りますよね。
安宅晃樹キャスター:
その辺、独身の方を中心に理解が進んでいない今回の制度について、こども家庭庁の黄川田大臣は「昨年末から集中的な広報に取り組んでいます。こうした取り組みの成果や理解度を測ることは難しいことだが、今月2日からはこども家庭庁にコールセンターを設置し、引き続きお問い合わせに丁寧に対応することで、皆さまのご理解が進むよう努めてまいりたい」と述べ、ホームページやリーフレットでの広報やコールセンターの設置などを通して、広報活動を強化、さらには国民の理解を深めていくとしていますが、4月1日から始まるわけです。
山崎夕貴キャスター:
ついに来ますよね。もちろん広報活動を強化するのは大事だと思いますが、例えばコールセンターに電話する人とかってニュースにすごく関心がある人だと思うんですよね。そうじゃない人にも行き渡らせるためにはどうしたらいいのかというところも課題が残っている気がしますね。
三宅正治キャスター:
賛否両論があるというのは、一体これは本当に効果があるんだろうかって、その辺がはっきり分からないからもやもやしていると思うんです。これによって明らかにこれだけの変化が出ましたよという数字が出る。それをホームページなりなんなりあるかもしれないけど、我々メディアもちゃんときっちり調べて伝えてあげないといけないなという感じもしました。
遠藤玲子キャスター:
子育てする人にとっては支援策というのは非常にありがたいことだけど、では、これがあるからじゃあ子供を産もうと。そういう発想になるのかどうか。しかも時間がかかりますからね。実感として、成果が上がるのは。そこがちゃんと私たちも思えるかどうか。それより先に手取りが減っちゃうよという思いのほうが今、物価高ですから強くならないようにという思いがありますね。
榎並大二郎キャスター:
目先のところで考えてしまうと損得という感情だと、損というネガティブにだいぶ大きく来てしまうけどもっと先を見た場合に…。
安宅晃樹キャスター:
政府は実質の負担額はゼロと説明しているんですが、こちらも今後本当に負担がゼロになるかも我々、注視していかなければいけないなと感じます。今日のどうなの?こちらです。今回の子ども・子育て支援制度というもの全世代で支援していくというものですので、独身の方のみが損をするそういった制度ではありません。ただ、一方でやはり独身の方を中心にして制度への理解が進んでいない。いかにして理解を広めていくのか、そういった課題の現状も見えてきました。
山崎夕貴キャスター:
もうまもなく天引きが始まりますから引き続き丁寧な説明が必要となりますね。