2月1日、クリミア半島沖で、ウクライナ軍がロシア軍艦をドローン攻撃で撃沈したと公表。一方で、ゼレンスキー大統領は、兵士動員などをめぐり確執が取り沙汰されていた軍トップのザルジニー総司令官の解任を検討していることも明らかにした。

総司令官解任を検討か

2月1日に公開された映像。
クリミア半島沖で攻撃をかわしながら船に接近していくドローンが映っている。

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ロシアの軍艦を撃沈したとする、ウクライナ軍が公表した大戦果。しかし今、政権は大きく揺れている。

ゼレンスキー大統領が軍のトップ・ザルジニー総司令官の解任を検討していると、海外のメディアに明らかにしたのだ。

ゼレンスキー大統領は「リセットと新たな出発が必要です。軍だけでなく、複数の政権幹部の交代を考えています」と発言した。

ザルジニー総司令官は、首都キーウの防衛や2023年6月に始まった反転攻勢を指揮し、国民から大きな支持を集めている。

兵士からも疑問の声

一方、反転攻勢は膠着(こうちゃく)状態に陥り、兵士の動員などをめぐって大統領との確執が取り沙汰されていた。

この事態に前線で戦うウクライナの兵士は「戦場で指揮官が代わるなんて、適切ではないと思います」とコメント。

別の兵士も「後任が誰になるかが重要です」と話した。

こうした中、ゼレンスキー大統領は、5日に前線のザポリージャを訪問。ロシアの侵攻開始から、まもなく2年。指導部のリセットで、戦況を変えられるのだろうか。
(「イット!」 2月6日放送より)

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