長嶋茂雄氏と、その息子の長嶋一茂氏をはじめ、これまでも多くの親子選手が誕生してきたプロ野球界に今年も“親子鷹”が誕生した。

26日、プロ野球ドラフト会議が都内で行われ、社会人野球ENEOSの強打者でドラフトの目玉・度会隆輝外野手(21)が中日、DeNA、ロッテの3球団から1位指名を受け、抽選の結果、DeNAが交渉権を獲得した。

DeNA・三浦大輔監督が「交渉権獲得」の用紙を高々と掲げると、度会は思わず涙を見せた。

度会はヤクルトで活躍した博文さん(51)を父親に持つ、社会人ナンバー1選手。横浜高校時代にプロ野球志望届を提出するも指名に漏れ、ENEOSに進み、昨年の都市対抗野球でMVPに選ばれた。

親子2代でのプロ野球選手誕生に父・博文さんは。

「まずは中日の立浪監督が真っ先に指名を公言してくれたことが何よりうれしかった。まさか当日、DeNA、ロッテからも指名をいただきびっくりした。最終的には良い球団に入れたのはホッとしている。ヤクルトから指名がなかったことは、チームの事情もあるし仕方がない。ドラフトでこういう形で指名してもらってうれしい」

と、指名漏れから3年。ついに自身と同じ舞台に立つことができた息子に感無量の様子だった。