山形・西川町で、県外から来た家族が町の保育園に子どもを通わせながら短期間暮らす「保育園留学」がスタートした。新たな関係人口の創出に期待される。
家族でその町の暮らしを体験
西川町が東京の会社と連携して始めた「保育園留学」。
この記事の画像(8枚)その第一号として10月16日、友近優那さんと旬汰くんのきょうだいが、東京からにしかわ保育園にやってきた。
18日に行われたもちつきで、お父さん・お母さんに見守られながら初めてのもちつきに挑戦していた。
「保育園留学」は家族が1週間~2週間の短期間、子どもを地域の保育園に通わせながら暮らしを体験できる事業だ。この事業は全国各地で行われていて、県内でも西川町を含む4市町が取り組んでいる。友近さんは親戚が山形市にいることもあり、西川町を選んだ。
母・友近久美子さん:
テレワークの環境もあって、子どもたちは楽しく保育園に預けて遊ばせてあげられるというのがすごく魅力的で今回行ってみようかと
父・友近豪さん:
園庭が広いこと・木のぬくもりが感じられること、そういったところから選んだ
「最終的に“移住”につながれば」
町が貸し出す宿泊場所を利用して1週間滞在する友近さん家族。その間、子どもたちは広い園庭で遊んだり芋掘りをしたりと、都会ではできない体験をすることができる。
母・友近久美子さん:
日に日にダイナミックになってきているというか、子どもたちの表現力が向上している気がする。すごく声も大きくなっているし、楽しそう
西川町健康福祉課の佐藤尚史課長は「西川町は大きな目標として“関係人口の拡大”を掲げている。西川町にプチ移住することになるから、気に入ってもらえれば1回・2回と繰り返し来ていただいて、最終的には移住までつながれば一番いいかなと思う」と話す。
町にはほかにも数件の問い合わせが来ていて、豪雪地ならではの雪遊びが体験できる冬の利用にも期待しているという。
(さくらんぼテレビ)