これまで多くのドラマを生んできたフジサンケイクラシック。 その舞台・富士桜カントリー倶楽部が、今年大きくモデルチェンジした。 

これまでパー71だった設定は今大会からから70に変更。これによりパー70のコースでは、国内男子ツアー最長の7,424ヤードとなった。 

さらにアウト9ホールと、イン9ホールを入れ替え。これにより難度の高いホールが、後半に集まったと言われている。 

前回王者・大西魁斗
前回王者・大西魁斗
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コースセッティングの変更を、戦う選手はどう見るのか?前回王者・大西魁斗(かいと・24)に聞いた。 

アプローチ勝負 

大西は昨年の第50回大会、プレーオフを制して国内ツアー初優勝。 今年はアメリカ下部ツアーに参戦しさらなる飛躍を目指している。 

この大会が、今シーズンの国内初戦。大会史上4人目の2連覇を目指す上で、コースセッティングの変更をどう見ているのだろうか。 

「難易度としては、結構難しいというのがあるんですけど、インとアウトが変わったのは、違うプレッシャーというのがあると思うので、楽しみです」 

ニュー富士桜に挑む前回王者、勝負のポイントを聞くと。 

前回王者・大西魁斗
前回王者・大西魁斗

(フリップを出して)「アプローチ」ですね。 

「今年アメリカの下部ツアーを戦ってきた中で、一番自分が成長したのはアプローチでして、ここの富士桜は、グリーン周りがすごく難しいシチュエーションが結構あると思いますので、その中で、どのようなセーブをするか注目して欲しいと思います」 

「失うものなかった」立場から大会連覇へ 

大西は5歳でゴルフを始め、恵まれた練習環境を求めて9歳で渡米。南カリフォルニア大学に進学すると、同大学時代には「全米アマ」に出場。卒業後の2021年5月にプロ転向した経歴を持つ。 

昨年この大会で優勝した時は、まだツアー参戦2年目の23歳。もちろん初優勝だった。 今年はさらなる飛躍を目指し、アメリカ下部ツアーで各地を回り、今季25戦目でこの戦いを迎える。 

「今年、下部ツアーで学んだってことがあって、自分に期待して、期待してる中でも自分のゴルフをするっていうのがすごく重要になってきますので、自分のできることを全部やって、結果を受け入れるというか、自分のベストを出して、優勝、連覇に向かって頑張っていきたいと思います」 

その大会連覇を果たせば、2009、10年大会を制した石川遼(31)以来となる。 

「去年は、失うものがないという気持ちでとりあえずドライバーを振って、そういうスコアメイクをしてたんですけど、それもすごく重要なので同じ形でやるんですけど、もうちょっとマネジメントを考えながら、ラフもすごい深いので、そういう駆け引きが、すごい重要になってくると思います。そういう事も考えながら、上位に入れるように頑張っていきたいと思います」 

前回王者・大西魁斗
前回王者・大西魁斗

失うものなかった立場から、前年王者として注目される立場へ。 

1年ぶりの富士桜で、アメリカでの戦いを経て成長した姿をみせられるのか、注目が集まる。 

◆51st フジサンケイクラシック 放送スケジュール◆
9月2日(土)第3日 午後1:35~2:50 LIVE(全国ネット)
9月3日(日)最終日 午後1:30~3:00 LIVE(全国ネット)
地上波フジテレビ系列生中継