アメリカのニューヨーク・タイムズ紙が紹介した「2023年に行くべき52か所」に選ばれた岩手・盛岡市。世界が注目する魅力は、街中に溶け込んだ自然や歴史ある建物、そしてそこに生き生きと暮らす人々にある。そんな盛岡市民の元気を体感できる2つの名物「市」を森尾絵美里アナウンサーが訪ねた。

岩手を味わい体験できる「市」

森尾絵美里アナウンサー:
ニューヨークタイムズ紙が紹介した「2023年に行くべき52カ所」で選ばれた盛岡市。記事で紹介された以外にも見るべきおすすめの場所があるんです

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岩手・盛岡市の魅力として紹介されたのが、街中に溶け込んだ自然や歴史ある建物、そしてそこに生き生きと暮らす人々。そんな盛岡市民の元気を体感できるのが、市内に2つあるにぎわいの場所、「神子田朝市」と「材木町のよ市」だ。

森尾絵美里アナウンサー:
盛岡市の神子田朝市にやってきました。時間は午前5時を過ぎたところなんですが、すごい人のにぎわいです

神子田朝市は、毎週火曜~日曜の午前5時~午前8時30分まで開かれていて、盛岡市民の台所として親しまれ、46年の歴史を持つ。
年間約300日も営業する朝市は全国でも珍しいという。

森尾絵美里アナウンサー:
野菜もたくさん売っています

旬の野菜や果物・ラーメン・おでん・靴のほか、なんと美容室まである。

岩手の郷土料理「ひっつみ汁」
岩手の郷土料理「ひっつみ汁」

そして買い物の合間の朝食として人気なのが、岩手の郷土料理「ひっつみ汁」だ。小麦粉を練り伸ばした生地、煮干しでだしをとったしょう油ベースの汁が朝のおなかに優しくしみわたる。

森尾絵美里アナウンサー:
もちもちでつるつるですね。野菜のおだしもよく出ていて胃にやさしい。朝ご飯にピッタリ。これぞ岩手、「THE岩手」って感じ

素朴さが人気の「薄焼き」
素朴さが人気の「薄焼き」

人気メニューのひとつ「薄焼き」は、小麦粉を溶いた生地を鉄板で薄く延ばして桜エビをトッピング。特製のしょう油ダレで味をつけたら完成のシンプルなメニュー。この素朴さが人気の秘密なんだとか。

朝市の魅力はなんといってもお店の人とのコミュニケーションだ。神子田朝市の出店者も「私たちからしてもお客さま(との距離)が近い。最高にいいところだと思います」と話す。

外国からのお客さんを発見。

外国から訪れた人:
おいしい食べ物がたくさんあってありがたい

人々を引き付ける素朴な魅力の神子田朝市。

にぎわう神子田朝市
にぎわう神子田朝市

森尾絵美里アナウンサー:
ちょっと早起きしただけでこんなに美味しい食べ物と素敵な人に巡り合えるとは思いませんでした。朝市、盛岡の魅力がギュッと詰まってました

色あせない魅力を持つ「市」

そして時刻は午後3時。

森尾絵美里アナウンサー:
毎週土曜日の夕方には盛岡市民に愛されている「市」がもう一つあります

101軒もの店が軒を連ねる「材木町 よ市」だ。4月~11月の毎週土曜、午後3時10分~午後6時30分に開かれている。盛岡駅から徒歩15分の商店街がにわかに活気づく。

よ市と直営店でしか味わえない盛岡市の地ビール「べアレンビール」の生ビール
よ市と直営店でしか味わえない盛岡市の地ビール「べアレンビール」の生ビール

よ市開始から、さっそく行列をつくる店を発見。よ市名物のひとつ・盛岡市の地ビール「ベアレンビール」だ。その生ビールは直営店でしか飲めないとあって、この行列もよ市ではおなじみの光景だ。

森尾絵美里アナウンサー:
最高の週末ですね。1週間頑張ってきてよかったって思います。盛岡の味を盛岡で飲めるのが良い

1974年にわずか7店舗からスタートした「材木町 よ市」も、2023年で50年。今では観光ガイドにも掲載され、盛岡の風物詩として定着した。

「材木町 よ市」実行委員会・土川英司委員長:
海外の方・国内の方含めて、観光客が出発できるような出発点として、盛岡はじめ岩手県を楽しんでほしいと思っております

にぎわう通りには「岩手・盛岡」を感じられるメニューがたくさんある。

福田パンを使ったコロッケパン「いわて短角牛コロッケパン」
福田パンを使ったコロッケパン「いわて短角牛コロッケパン」

盛岡名物のひとつ・福田パンを使ったコロッケパンや、名物「盛岡冷麺」を焼いた変わり種の焼き冷麺も。夕方開催という事もあって、店には夕食のおかずになりそうな総菜やおつまみが充実している。

森尾アナが選んだのは、ごまが入った南部せんべいを衣に使った「巌手とりから」。

森尾絵美里アナウンサー:
ザックザックですね。食感が楽しいです。お肉がすごくしっとりしてますね

岩手の銘柄鳥「あべどり」を岩手の地酒「南部美人」で仕込んだ、まさに岩手がギュッとつまった逸品だ。

こうして毎年新しいお店が出店するのも、よ市の色あせない魅力のひとつ。人と人とが触れ合う場所。朝市、そしてよ市。

森尾絵美里アナウンサー:
どうぞおでってくなんせ(おいでください)

(岩手めんこいテレビ)

岩手めんこいテレビ
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