「日本のひなた」宮崎県の日南市では、12月末から2月にかけて多種多様な早咲き桜が次々と開花し、一足も二足も早く春の風景を楽しむことができる。正月に咲く「日南寒咲(かんざき)一号」を筆頭に、「ヒマラヤ桜」「河津桜」「伊東小室桜」と、1月から2月にかけて次々に満開の桜を楽しめる。本格的な春を前に、日南市を鮮やかに染める桜の様子をまとめた。
お正月に咲く「日南寒咲一号」
JR日南線・北郷駅の線路沿いでは、12月末から日南寒咲一号が淡いピンクの花を咲かせた。

日南寒咲一号は地元出身の黒木國光さんが「正月に咲く桜をつくりたい」と交配を重ね、1951年に誕生させた桜だ。

約30年前、ふるさと振興の一助にと有志によって植栽された21本の桜は、今ではJR日南線・北郷駅の冬の風物詩となっている。

訪れた人々は「春が来たような気がする」と桜を楽しんでいた。
(北郷駅の日南寒咲一号の見頃は、2月中旬まで)
1月中旬に咲く「ヒマラヤ桜」
南郷町の榎原(よわら)神社では、ヒマラヤ桜が1月中旬から咲き始めた。

ヒマラヤ桜はヒマラヤ地方原産の冬咲きの桜だ。

神社の入口にあるこの木は、毎年この時期に鮮やかなピンクの花を咲かせる。

1月30日には、珍しい「ヒマラヤ桜」を写真に収める参拝客の姿が見られた。

参拝客:
きれい。びっくりした。色も濃くてすごい満開といった感じで美しい。
(榎原神社のヒマラヤ桜の見頃は2月上旬まで)
1月下旬・南郷城跡の「河津桜」
南郷町の海岸近くにある南郷城跡では、早咲きの「河津桜」が1月下旬から咲き始めた。

かつての山城からは大堂津の町並みや青い海を一望でき、それらを背景に咲き誇るピンクの河津桜が春の訪れを感じさせる。

この河津桜は、地元の「上中村ふれあい同志会」のメンバーなどが20年ほど前に約50本を植栽し、現在も草刈りなどの手入れを続けている。

同会の田中勝さんは「今年の咲き具合は花の付きも多くて最高にきれい。この色を見ると心まで癒やされる気持ちになる」と話す。
(南郷城跡の河津桜の見頃は2月下旬まで)
1月下旬・道の駅酒谷で「伊東小室桜」
道の駅酒谷では、早咲きの「伊東小室桜」が見頃となっている。

1月下旬から咲き始めたこの桜は、約20年前に飫肥藩主・伊東家ゆかりの静岡県伊東市の人々から贈られたものだ。

今年は寒波で花が傷み、色付きも例年に比べて薄めだが、訪れた観光客は春の陽気のなか咲き誇る伊東小室桜を楽しんだ。

鹿児島県からの観光客は「きれい。国道沿いがまたきれいなので、それも楽しみながら日南の方に行ってみようと思う」と話していた。
(道の駅酒谷の伊東小室桜の見頃は2月下旬まで)
飫肥城下町でも「伊東小室桜」
日南市飫肥(おび)でも、飫肥城観光駐車場や大手門通りなどで「伊東小室桜」が見頃を迎えている。

桜は1月下旬から咲き始め、ここ数日の暖かさで一気に満開になった。

訪れた観光客は、咲き誇る桜を写真に収めたりしながら暖かい春の一日を楽しんでいた。

兵庫県からの観光客:
このピンクが何とも言えない優しさで癒やされる。

北海道からの家族連れ:
札幌から来た。宮崎は夏です。札幌から来たら夏です。予想外で桜を見られてラッキー。すごくきれい。

また小村寿太郎記念館の敷地では菜の花も咲き始めていて、城下町に春の訪れを感じさせてくれる。
(飫肥の伊東小室桜の見頃は2月下旬まで)
各地の桜は訪れる人々の心を癒やし、美しい景観を提供している。一足早い春を感じに、訪れてみてはいかがだろうか。
(テレビ宮崎)