調査会社インテージが全国約6000店の小売店の販売データを調べたところ、食品の値上げは2023年に入り落ち着きつつあるが、高止まりしている事が分かった。
2020年の価格を100とすると、キャノーラ油は2022年1月には147だったが、22年12月には184まで上昇。しかし2023年に入ると、1月189,2月190、3月188とほぼ横ばいになったが、高止まりしている。マヨネーズ、チーズ、マーガリンも同様の値動きだ。
小麦製品については、食パン・小麦粉・スパゲッティも2023年に入って横ばいとなっているが、2020年に比べて2割ほど高い状況が続いている。インテージは、この小麦の高止まりが食卓に変化をもたらしたと分析している。
家事をする女性がいる世帯を対象調査している「キッチンダイアリー」によると、朝食にパン系のメニューが登場する割合が、本格値上げ前の2021、2022年度と連続して落ちていた一方、ごはん系のメニューは2022年度に3.8ポイント増えていたという。ごはん系のメニューはそれまで6年連続で減り続けていただけに、値上げが原因とみられる。