全国展開するディスカウントストア「ドン・キホーテ」。2025年に全国47都道府県への出店を達成し、主なオリジナル商品の都道府県別の売れ行きランキングを初めて公表した。
その結果、全国で最も人口が少なく、わずか2店舗しかない鳥取県が、2つの部門で1位を獲得したことがわかった。「偏愛めし」と「紅生姜関連」という異色のジャンルで頂点に立った鳥取県民の意外な消費傾向が明らかになった。
鳥取県民の心を掴んだ「偏愛めし」
鳥取・西部の米子市にある「MEGAドン・キホーテ米子店」の1階食品売り場。そこに並ぶのは個性的なお惣菜の数々だ。「キムチ鍋の〆ご飯」、「砂肝だけの焼鳥丼」、「はみだしすぎィなおにぎりシリーズ」など、一般的なお惣菜とは一線を画す商品が並んでいる。
これらはドン・キホーテのプライベートブランド「偏愛めし」シリーズだ。米子店のデリカ担当の秋吉伸政さんは「『みんなの75点よりも誰かの120点』をコンセプトにした、ドンキオリジナルの商品です」と説明する。お酒に合うおつまみや、通常は脇役の食材にスポットライトを当てた惣菜など、開発者の「偏愛」が詰まった商品群だ。
こうした常識を覆す個性派商品に、SNSでは「こんなの待ってた」、「夢のよう」、「さすがドンキ!」と絶賛の声が上がっている。
全国最少人口の県が「偏愛度」では日本一
2025年2月に高知県へ出店し、ついに47都道府県すべてへの出店を果たしたドン・キホーテ。2023年10月から2024年9月までの売上データをもとに、都道府県民の何人に1人が購入したかを算出し、10のカテゴリーについて「○○をドンキで買いがちな都道府県はどこだ!」と題したランキングを初めて公表した。
その結果、「偏愛めし」部門で1位となったのが鳥取県だった。県内にわずか2店舗しかないにもかかわらず、県民の12人に1人が購入していた計算になる。
鳥取県民が愛した「偏愛めし」トップ3
鳥取県民に特に人気があった「偏愛めし」トップ3も明らかになった。
第3位は「ジューシー焼鳥ゴロっと丼」。ゴロッとした食べ応えにこだわり、ジャンボ焼鳥の大粒を贅沢に3本分も使用している。
第2位は「ころもが主役のチキンカツ弁当」。ソースが染みたジューシーな衣で白飯をかき込みたい欲望を満たすため、衣の厚みにこだわって作られている。
そして栄えある第1位は「あんだく溺れ天津飯」だ。秋吉さんによると、天津飯に欠かせない"あん"を容器の限界ギリギリまで増量した商品で、まさに「あんだく」状態で、ごはんと卵が見えないほど。
実際に試食した坂西美香アナウンサーは「お出汁がしっかりきいていて、タレがおいしいですね。確かに、餡がたっぷりなので、ずっと食べていても餡が足りなくなるということはないですね」と個性的にアレンジされた商品の特徴を実感したようだ。
なぜ鳥取県民がこれほど「偏愛めし」を愛するのか…。秋吉さんは「鳥取県は海の幸・山の幸が豊富で、比較的優しい味の郷土料理が多いと聞いています。刺激が強く濃い味が多い『偏愛めし』が、逆に新鮮で受け入れられたのでは」と分析する。
「紅生姜関連」も鳥取県が全国1位
さらに鳥取県は、「紅生姜関連」の部門でも1位を獲得した。瓶入りの「かける紅生姜」、ピクルスの代わりに紅生姜を使用した「紅生姜タルタル」、「最後までおいしい紅生姜せん」といった商品が人気を集め、鳥取県民の55人に1人が「紅生姜関連」商品を購入していることが明らかになった。
米子店の加藤さんは「紅生姜がランクインした理由は特にはわからないんですが、やっぱりみなさん紅生姜が好きというところが分かった。鳥取県ではわずか2店舗しかない中で、全国47都道府県の中で1位をとれたというのは大変驚きでもあります」と話す。
「尖った店づくり」で知られるドン・キホーテ。今後もどのような商品で消費者の心を射抜くのか、注目が集まる。
(TSKさんいん中央テレビ)
