日本中のプロ野球ファンから熱い視線を浴びるヤクルトスワローズ不動の4番打者・村上宗隆。

8月2日に史上初の5打席連続ホームランを放ち日本中に驚きをもたらしたばかりだが、今シーズンの成績はここまで打率320本塁打39本 打点98(8月5日終了時点)と本塁打、打点の2部門でトップを走る。

打率もトップまでわずか7厘差の3位。史上最年少22歳での3冠王も射程圏内に捉えている。

5打席連続ホームランの大記録を樹立した際のお立ち台では「4打席連続は意識していました。ホームランを打つ夢を見たので『もしかしたら打てるんじゃないかな』と思って打席に立ちました」

プロ野球新記録となる5打席連続ホームランを放ったヤクルト・村上宗隆(写真:時事)
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5打席連続の記録を知った時には「史上初なんだと思いました」など、そのコメント力でも人々を惹きつけた。

この記事ではプロ4年目のシーズンを前にした春季キャンプと、5年目となった今年2月のキャンプでのインタビューを通じて打者・村上宗隆の言葉を見てみたい。

2021年、プロ4年目。この日は21歳の誕生日

――おめでとうございます。キャンプで誕生日(2月2日)を迎えるのは嬉しいものですか?

あんまり嬉しくないですね。キャンプ2日目で身体もしんどいですし、野球のことしか頭にないので、「野球をしていない時に誕生日を迎えた方が楽しいのかな…』と思います。本当に野球のことしか頭にないので。

このキャンプ前年のシーズン、コロナが世界的な猛威を振るう中で行われた全120試合で4番を務めた村上は、打率307を記録。28本塁打、86打点はともにリーグ2位の成績を残し、話はタイトル獲得に及んだ。

春季キャンプ中にインタビューを受ける村上宗隆(2021年)

――次に狙うタイトルは?

打撃3部門は必ず獲りたいと思いますし、そういう意気込みで今シーズンやりたいと思っているので、3つのうち一つどれでもいいので、獲れるように頑張りたいと思います。

――令和初の3冠王という期待もかかりますが?

期待されているのは自分自身感じているので、なんとかその期待に応えられるように頑張りたいと思っています。

――ヤクルトの4番としての目標を聞かせて下さい。

昨シーズン初めて一年間フルで4番を打たせてもらいましたが、最下位のチームの4番打者なので、その悔しさというのはありますし、なんとか成長して、責任もありますしその責任に打ち勝ってチームの柱として戦えるように、そしてチームを勝利に少しでも多く導けるように、頑張りたいと思っています。

スタッフから誕生日祝いのケーキをプレゼント

最後に、誕生日のお祝いに取材スタッフが用意した、村上のガッツポーズ姿がチョコにプリントされたケーキを渡されると、「めっちゃ旨そう」「頂きます!うーん、イチゴが凍ってる。めっちゃ旨いっす」。

クリームの付いたフォークを舐めながら、21歳(当時)の青年らしい笑顔を見せた。

村上のガッツポーズ姿がチョコにプリントされたケーキ

この年、自身初の打撃タイトルとなる本塁打王に輝き、チームの日本一に貢献。

最下位チームの4番から「日本一の4番」となって見せたのは言うまでもない。

2022年、プロ5年目。22歳となって迎えた今季は

2軍のキャンプ地・宮崎県西都市でのスタートとなった今シーズン。村上はこんな言葉を口にしていた。

――キャンプ前にコロナに感染してしまいましたが、その期間はどんな期間でしたか?

3日間くらい熱があったので多少はしんどかったですけど、体力を戻す方がしんどいので、そっちの方が心配と言いますか、自主トレもうまく行っていたのでちょっと悔しい思いがありましたけど、そこを考えてもどうしようもないので、あまり考えず、ゆっくりすることにしました。

2軍のキャンプ地でインタビューを受ける村上宗隆(2022年)

――去年はチームとして日本一に、東京五輪では金メダル。この2つの大きな出来事はどんな意味を持ちましたか?

侍JAPANに入って、プロ野球の一流の方々と野球をして、とんでもなく刺激になりましたし、まだまだこんな自分じゃだめだなという思いになりました。

チームとしては日本一になったんですけど、まだまだこのチームで優勝して同じ思いをしたいので、同じ思いを続けて行けるように頑張りたいです。

――今シーズンの目標、数字などは?

去年リーグ優勝して日本一になりましたけど、もう一度チャレンジャーとしてリーグ優勝、日本一を目指したいですし、個人としては去年『3割30本100打点』を掲げていましたが、それを達成することが出来なかったので、今年はそれ以上の『3割40本100打点』を達成できるようにやりたいです。

去年の数字は、全然自分自身満足していないので、もっともっと打てる時もありましたし、『もっと出来る』という気持ちになったので、さらにスゴイ成績が残せるように頑張りたいと思います。

この「3割40本100打点」という目標。実は2021年12月の契約更改の際にも村上は語っている。

セ・リーグMVPを獲得し1億2000万円増の年俸2億2000万円(推定)でサインしたこのオフの契約更改。高卒野手ではイチロー、松井秀喜の1億6000万円を上回った。

打率278、本塁打39本、112打点をマークし、ホームラン王の1冠を獲得。それでも、し烈なタイトル争いを繰り広げた巨人・岡本和真に、打点部門は1及ばなかった。

「3割、40本、100打点ぐらい叩き出せれば満足のいくシーズンになるかなと思います」(村上)

十分とも見える結果と、球団からの高い評価を受けて契約更改の場で語った言葉は、目標を達成できなかったことをきっかけに、さらに目標を引き上げるという意識の高さをのぞかせた。

昨夜も9回裏の反撃の火ぶたを切るセンター前ヒットでチームを勢い付けた村上。今シーズンすでに39本を放った本塁打は、40本に到達すれば自身初となるだけに注目だ。

天国のノムさんに見せたかったホームラン王姿

前出のプロ5年目を迎えたキャンプ地でのインタビュー、話はヤクルトスワローズの元監督、名将・野村克也さん(享年84)に及んだ。

村上はプロ1年目のシーズン、2軍キャンプで対面し、打撃についてアドバイスを受けた経験を持つ。

ヤクルトの監督も務めた名将・野村克也さん(享年84)

――今日2月11日は野村監督の命日で、今年で3回忌を迎えますが、プロ1年目の時にキャンプ地で対面されましたが憶えていますか?

はい、憶えています。

――ちなみにどんな事を憶えていますか?

一番印象に残っているのは「俺が生きとるうちにホームラン王になってくれ」と言われたんですけど、遅くなってしまって。それをお見せすることを、僕が勝手に思っているだけかも知れませんが、したいなと思っていました。

ちょっと遅くなりましたけど、ホームラン王になれたので、そこは今日、黙とうした時に伝えさせて頂きました。「また今年もよろしくお願いします。」と思っています。

――最後に今シーズン、達成したいタイトル、数字はいかがですか?

はい、連覇です。

「連覇」も今シーズンの目標の一つ

――『連覇』の言葉にある思いは?

続けることが難しいと思うので、(優勝した)2015年に僕はいなかったですけど、その後には最下位になっているので、続けることの難しさ、それをいろんな方が知っていると思うので、続けられるように頑張りたいと思います。

精神的にも類まれな成熟をみせる22歳の村上宗隆。そのプレーはもちろん、インタビューやお立ち台で語られる言葉にも注目して行きたい。

(取材:大村晟、佐藤圭樹/文:吉村忠史)

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