道の駅のユニークな取り組み。長野・南箕輪村の道の駅に、地元産の炭を使ったラーメンやピザなど黒いグルメが大集合。イベントに込められた狙いと願いを取材した。
色は真っ黒、味はさっぱり…ブラック祭り
南箕輪村の「道の駅 大芝高原」。
アナウンサー:
実はこちらの場所、今、ブラックな施設として話題になっているんです。一体どういうことなのでしょうか
「ブラックな…」と聞くと、あまり良いイメージはないが、施設内はこの日も家族連れでにぎわっていた。すると…
この記事の画像(9枚)アナウンサー:
見てください、あちらのお客さんたち、真っ黒いラーメンを食べています。ラーメンのスープが真っ黒です
アナウンサー:
こちらの男の子、口のまわりが真っ黒です。黒いアイスクリームを食べています
中華そばも、ジェラートも、真っ黒だ。
道の駅 大芝高原・原賢三郎社長:
大芝高原にアカマツがいっぱい生えていて、有効利用しようと食用の炭に。みんなでブラックで盛り上げていこうと、ブラック祭りを開催
7月1日から始まった「ブラック祭り」。道の駅と隣接する日帰り温泉施設のレストランで、食用の炭を使った「ブラックグルメ」を提供している。
客(ラーメン):
見た目はちょっとびっくりしたが、意外とさっぱりしていておいしいです
客(アイス):
おいしい。とてもまろやかで口当たりが良くて、さっぱりした甘みでおいしかった
地元のアカマツで食用炭 デトックス効果も期待
使われているのは地元のアカマツの炭。マツクイムシ対策で伐採したアカマツを有効活用しようと、村と道の駅を運営する開発公社が横浜の企業に依頼して食用の炭にしている。
食用の炭は、体内の老廃物を吸着して排出する「デトックス効果」が期待されている。そこで、炭のPRも兼ねて、初めて「ブラック祭り」を開催した。メニューは全部で6種類。
中でも人気なのは、ブラックピザ。
炭を練りこんだ真っ黒な生地を伸ばし、その上にトマトやズッキーニなど地元で採れた夏野菜をトッピング。1分半ほど窯で焼けば、熱々ブラックピザの完成だ。
アナウンサー:
いただきます。生地が真っ黒だったので、どんな味がするのかどきどきしていたんですが、炭の味はしないですね。生地がもちもちです、弾力がありますね。夏野菜がたっぷりのっているので食べ応えがあります
こちらは多い日には100個売れるという、炭と黒豆のプリン。
アナウンサー:
なめらか。味はチョコレートに似ていますね。カラメルのほどよい甘さが効いています
道の駅 大芝高原・原賢三郎社長:
見た目もブラックで強烈なインパクトはあるが、食べてみたらデトックス効果もあるので、見た目と健康と両方で楽しんでもらえれば。ブラックで大芝高原をジャックしてください
「道の駅 大芝高原」の「ブラック祭り」は8月末まで。今後も炭をPRするイベントなどを開く予定だ。
(長野放送)